2020年12月10日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、LOT Networkに加盟したことをお知らせします。LOT Networkは、patent assertion entities(以下、PAE)から加盟企業を保護することを目的とする世界規模の非営利組織です。当社は、お客様のDX推進支援を模索する中で、知的財産が果たす戦略的役割の重要性がますます高まっていることを認識し、加盟を決定しました。
多くの業種がかつてない技術の融合に直面する中、当社は、LOT Networkへの加盟によって、お客様と共に革新を推進すること、またオープンイノベーションの推進・保護を通じて世界の様々なテクノロジー企業と連携すること、という二点のコミットメントを改めて確認いたします。オープンイノベーションを推進するため、当社は協業の仕組みを開発し、これを実践しています。こうした枠組によって、産学官連携(インバウンド活動)を効果的に構築することで、社内で培った知的財産を有効に活用することが可能となります(アウトバウンド活動)。
横河電機常務執行役員マーケティング本部長の阿部剛士は、次のように述べています。「当社では事業変革の一環として、Industrial Internet of Things分野に一層注力しています。その結果、情報技術の利用率が著しく増加しました。LOT Networkに加盟することで、特許の適切な活用を担保しながらも、co-innovationを推進するという弊社のDNAを強化し続けることができるようになります」。
PAEは、取得した特許を訴訟によって収益化します。かかる訴訟は、積極的に事業活動を行う企業にとって高い費用を生じさせるものであり、イノベーションの足かせとなる可能性があります。LOT Networkの加盟企業は、自社の特許がPAEに渡った場合、他すべての加盟企業に対してライセンスを付与することになります。このように、LOT Networkの加盟企業は、破壊的なPAE訴訟からお互いを保護することになります。
LOT NetworkのCEOであるKen Seddon氏は次のように述べています。「横河電機がLOT Networkへの加盟を含めた知的財産戦略の重要性を理解して頂いていることを嬉しく思います。PAEによる長期的訴訟による資金流出を回避し、イノベーションの取り組みを保護することが世界的にも重要であるという認識が高まっていることが、横河電機の加盟に色濃く表れています」。
LOT Networkについて
LOT Networkは、世界有数の先進技術を有する企業によって構成される国際的な団体であり、高い費用のかかるいわゆるパテント・トロール訴訟から加盟企業を保護することを目標としています。LOT Networkは現時点で36カ国、1,000を超える加盟企業を有し、270万を超えて増え続ける全世界の特許に関する訴訟から加盟企業を保護しています。LOT Networkの加盟企業には、IBM、Toyota、Visa、Canon、Google、Tesla、Cisco、Amazon、Microsoft、Alibaba、Olympus等の最大手企業に加えて、様々な業界における革新的な企業も含まれています。
以上
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横河電機株式会社 コミュニケーション統括センター 広報課