2021年6月22日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)の子会社である横河バイオフロンティア株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:伊賀 光博)は、スペインのAlgaEnergy社(アルガエナジー)が開発した「Panacea™(パナケア)」をはじめとするバイオスティミュラント※の国内販売を6月23日に開始しますのでお知らせします。微細藻類を原料とする製品が、植物とその周辺環境がもつ自然の力を引き出し、農作物の健全性を維持することに貢献します。
これらのバイオスティミュラントを、農薬・肥料メーカー、農業に携わる企業・団体に広く採用いただくことで、持続可能な農業の実現に貢献していきます。
原料となる微細藻類
拡大
微細藻類は、海洋や湖・河川など多様な環境に生息し、光合成を行う単細胞の微生物で、その強い繁殖力から生物資源としての有効利用が期待されています。今回横河バイオフロンティアが販売を開始するバイオスティミュラントは、制御した条件下で育成された微細藻類を原料としています。異なる種の微細藻類を組み合わせ、炭素、アミノ酸、抗酸化物質などの植物の成長に必要不可欠な主要養分が最適な割合で抽出されるよう配合されています。
農業では、成分が偏った肥料の過剰供給、植物の成長に必要となる微量な成分の不足などが農作物の品質や収量の低下につながります。横河バイオフロンティアが販売を開始するバイオスティミュラントは、水で薄めて土壌、種子、葉面に散布することでバランスの取れた栄養素を植物に提供します。
微細藻類は生産過程で光合成を行いますので大気中の二酸化炭素の削減にもつながります。横河バイオフロンティアでは、Panaceaをはじめとするバイオスティミュラントの販売を通じて持続可能な社会の実現に貢献していきます。
※ 農業用生物刺激剤。植物が本来もつ生命力を高めて耐寒性や耐暑性などの環境ストレス耐性 を向上させ、成長を促進して品質を高める物質や微生物の総称
主な市場
- 農業
- ゴルフ場などの天然の植物を敷き詰めた屋外施設
用途
- 植物の健全性維持、成長促進
横河バイオフロンティアとは
横河電機が100%出資し、2021年1月に設立した、植物由来のバイオマス材料の製造と販売、それに関連するライセンス供与やコンサルティングを事業とする会社です。ナノセルロースとリグニン(モノマー)を扱うバイオマス事業と微細藻類を扱うスマートセル事業を展開しています。
以上
本文中で使用されている会社名、団体名、商品名、サービス名およびロゴ等は、横河バイオフロンティア株式会社、各社および各団体の登録商標または商標です。
本件に関するお問い合わせ
- 本プレスリリースに関するお問い合わせ先
横河電機株式会社 コミュニケーション統括センター 広報課