2021年7月30日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、中期経営計画「Accelerate Growth 2023(AG2023)」におけるサステナビリティ目標を設定しましたのでお知らせします。持続可能な開発目標(SDGs)への貢献拡大やサステナビリティ経営の基盤強化の観点で重点課題を特定し、中長期的な指標および目標を定めました。その一環として、グループ全体の温室効果ガス(GHG: Greenhouse Gas)排出削減を加速し、2040年カーボンニュートラルを目指します。
サステナビリティ目標の全体像
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サステナビリティ目標設定の背景
2017年、当社は、2050年に向け目指す持続可能な低炭素・循環型社会の姿を、サステナビリティ目標 「Three goals」として定めました。また、2021年、当社の存在意義を示すYokogawa’s Purpose「測る力とつなぐ力で、地球の未来に責任を果たす。」を制定しました。社会・環境への貢献の拡大は当社の企業価値向上と密接に関連しており、2021年度を開始年度とするAG2023において、「SDGs貢献の重点課題」および「サステナビリティ経営基盤の重点課題」を設定しました。
重点課題の設定
- SDGs貢献の重点課題
社会・環境インパクト分析および企業価値・事業モデルインパクト分析を行い、SDGsに対する6つの貢献分野と、事業における重点課題を、以下の通り設定しました。
これらの重点課題に対し、お客様事業のCO2排出抑制量や、安全や健康に貢献している人数などを、2030年/2040年に向けた「社会インパクト指標」として設定しました。これらを達成するための指標として、再生可能エネルギー向け計測器の売上高伸長率、水改善ソリューション提供数など、2023年に向けた「事業活動指標」を定め、海外拠点を含むグループ社員の年次の目標管理に組み込んでいきます。
SDGs貢献の重点課題
拡大 - サステナビリティ経営基盤の重点課題
ESG(環境・社会・ガバナンス)経営強化のため、主要なESG指標および取り組みの必要性を分析し、①気候変動・GHG、②サプライチェーン、③人財・女性活躍、④人権、の4つの重点課題を特定しました。それぞれの責任部門がESG指標をベンチマークしながらグループ全体で改善を進めていきます。
2040年カーボンニュートラルに向けた取り組み
社会インパクト指標に対する目標の一つとして、当社は、グループ全体での2040年のGHG排出(Scope1およびScope2※1)100%削減を目指します。インターナルカーボンプライシングを用いてCO2フリー電力の使用、EVへの切り替えなどをグループ全体で推進します。また、Scope3※2に対する目標設定と、SBT認定※3取得を計画しています。事業活動においては、クラウドサービスやコンサルティングサービスの比率を上げ、各事業のエネルギー効率を見える化し、省エネルギーを推進していくことで、事業活動全般のGHG排出を減らしていきます。
横河電機代表取締役社長の奈良寿は、次のように述べています。「YOKOGAWAがもつ測る力とつなぐ力を社会課題の解決に生かしたい、という意思を込めてYokogawa’s Purposeを定め、サステナビリティの重点課題を設定しました。省エネルギーや再生可能エネルギーの拡大に積極的に取り組み、カーボンニュートラルの実現に貢献します。世界中でSDGs達成に向けた取り組みが進むなか、YOKOGAWAはお客様とともに変革を続け、成長を加速していきます」。
【注釈】
※1 Scope1およびScope2:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出および他社から供給された電力などの使用に伴う間接排出
※2 Scope3:Scope1、Scope2以外の、製品の使用などに伴うサプライチェーンにおける間接排出
※3 SBT(Science Based Targets)認定:パリ協定が求める水準(世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準に抑え、また1.5℃に抑えることを目指すもの)と整合する、科学的根拠に基づいた企業の温室効果ガス排出削減目標として国際的な環境団体SBTイニシアチブにより認定される。
以上
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