2021年10月21日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、子会社である横河ソリューションサービス株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:八橋 弘昌)が豊田通商株式会社(本社:愛知県名古屋市 代表取締役社長:貸谷 伊知郎 以下 豊田通商)とともに、セネガル国営水道公社(Societe Nationale des Eaux du Senegal)より、配水管理システム構築を受注しましたのでお知らせします。本事業は独立行政法人国際協力機構(JICA)の円借款「マメル海水淡水化事業」の一部として行われるものです。
本事業においてセネガル・ダカール州の配水網を監視するシステムを構築することにより、都市給水の安定化とサービスの改善を図ります。同国で配水管理システムを受注するのはYOKOGAWAとして初となります。
配水管理システムと測定設備のイメージ
拡大
ダカールは同国の産業活動の約8割が集積しており、近年、人口が増加しています。そのため生活で使える安全な水の供給能力の向上が課題となっており、同国は水源の多様化とともに漏水の削減に取り組んでいます。
今回横河ソリューションサービスと豊田通商が受注した配水管理システムの構築によって、配水管網や安全な水へのアクセスを改善します。横河ソリューションサービスは、ダカール市内の配水管網の約200か所に、流量および圧力データを収集するセンサを設置し、漏水などの問題のあるエリアを特定できる配水管理システムを構築します。これにより、同事業の目標である配水時の漏水などによって失われていた水の削減年間200万トン以上、約7割だった24時間給水率の100パーセント達成などに貢献していきます。
横河ソリューションサービスをはじめとするYOKOGAWAグループは、日本の上下水道分野での豊富な実績とノウハウを生かして、新興国、開発途上国の安全な水の供給改善に貢献します。
事業概要
所在地 | セネガル共和国ダカール州 |
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契約先 | セネガル国営水道公社 |
契約概要 | ダカール配水管理システム(構築)請負 ・配水管監視システム ・漏水管理システム ・DMA(配水区域)遠方監視システム ・上記設備のトレーニング |
完了予定 | 2024年前半 |
以上
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本件に関するお問い合わせ
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横河電機株式会社 コミュニケーション統括センター 広報課
関連業種
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ライフライン・上下水道
我が国において、少子高齢化はさらに進行し、東日本大震災の発生や大規模災害発生リスクの増大、エネルギーの逼迫、インフラの老朽化、国・地方公共団体等における行財政の逼迫等、社会資本や経済、行財政に対する視点が大きく変化してきています。国際的にも、人口増加やアジア諸国等における都市化の急激な進展によりライフラインのインフラ需要が急増するなど、国内外の社会・経済情勢が激変しています。私たちにとって望ましい水道とは、時代や環境の変化に的確に対応しつつ、水質基準に適合した水が、必要な量、いつでも実現するためには、水道水の安全の確保、確実な給水の確保、供給体制の持続性の確保の3つが必要です。 YOKOGAWAは、「計測と制御と情報により持続可能な社会の実現に貢献する」のもとに水道事業に取り組んできました。これからも更にIndustrial IoTの最新技術と新たな運用アイディアを組み合わせ、水環境の未来に責任を果たしていきます。