2022年6月17日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)が行う民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のサポーティングカンパニー契約をispaceと締結しましたのでお知らせします。
HAKUTO-Rプログラムにおいて、ispaceは独自のランダー(月着陸船)とローバー(月面探査車)を開発して、2022年※1に月面着陸ミッション、そして2024年※2に月面探査ミッションの打ち上げを行う予定です。HAKUTO-Rプログラムは、これらのミッションを通じて、月面データの取得サービスと高頻度の地球―月面間輸送サービス構築に向けた技術検証を行います。このたび、当社はサポーティングカンパニーとしてこれに協賛することでispaceと合意しました。
当社は、幅広い産業に、高度なセンシング技術、プラントの生産設備の制御や運転監視を行うシステムおよび、最新のデジタル技術により生産性や安全性を高めるソリューションを提供し、人々の暮らしに欠かせない社会インフラや産業を支えてきました。月面で水が発見されたことにより、それを電気分解して水素、酸素を製造し、エネルギーや居住に活用することが期待されています。今回の契約によって、当社は、HAKUTO-Rプログラムを通して得られる知見を生かし、地球上の産業用に実績のある技術を用いて、産業利用の水資源のための探査に有効な計測技術、水素バリューチェーンに必要な制御技術など、月面での経済活動に必要なインフラの実現に向けて開発を行っていきます。
当社宇宙事業開発室長の黒須聡は、次のように述べています。「宇宙ビジネスや商業月利用への期待が高まる中、当社は長期経営構想において、宇宙を探索領域の一つとして位置づけています。当社と宇宙ベンチャーであるispaceは月面産業ビジョン協議会※3メンバー同士として、国際的に競争力のある産業基盤の構築を共通の目標としています。また、月面の極限環境で生まれる地産地消型水素サプライチェーンの技術は、地球上の持続可能な社会にも貢献できると確信しています」。
※1 2022年6月時点の想定
※2 2022年6月時点の想定
※3 月面産業ビジョン協議会:地球と月近傍を含む宇宙エコシステムを形成に向けた、産業化を視野に入れた月面開拓活動の実現を目的として、政学産から設立されました協議会。2021年7月、産業界の決意を示す月面産業ビジョンを取りまとめました。www.lunarindustryvision.org
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