横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

再生可能エネルギー監視ソリューションをもつBaxEnergyを買収

2024年6月5日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、再生可能エネルギー監視ソリューション(Renewable Energy Management Solutions: REMS)を提供するBaxEnergy(バックス・エナジー、本社:ドイツ、ハノーバー市、CEO:Simone Massaro、以下「BaxEnergy」)を買収しましたのでお知らせします。この買収により当社は、グローバルに発電設備を持つお客様に対して、大手ヨーロッパ電力会社等で実績のある同社の各種ソリューションを、既存のグローバルネットワークを活用して、導入のコンサルティングから実装、アフターサービスにわたって提供できるようになります。

シチリア州のBaxEnergy Italiaにあるリモートオペレーションセンター
シチリア州のBaxEnergy Italiaにあるリモートオペレーションセンター
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 昨今、発電事業者は、複数の種類の再生可能エネルギー発電設備を有しています。太陽光、陸上・洋上風力、水力、地熱などの各種発電量を最大化し、保守を効率的に行うことが利益創出には欠かせません。

 2010年に設立されたBaxEnergyの再生可能エネルギー監視システムのソリューションは柔軟性と拡張性を備えていることから、既存のITや経営の基幹システムを変更することなく導入できます。また、多様かつ複数の種類の再生可能エネルギー発電施設を統合管理できる独自性があるほか、各種メーカーのタービン、インバーター、変電所等からのデータに応じた発電効率の分析ができる強みがあります。最大で年間10%の設備稼働率の向上を実現してきました。クラウド上で各発電設備のさまざまなデータを統合し、カスタマイズしたKPI(重要経営指標)やアラートがスマートフォンやタブレット上でも確認できるため、売電収入の増加や設備稼働率向上につながる速やかな意思決定を支援します。

 BaxEnergyのCEOであるSimone Massaro氏は次のように述べています。「YOKOGAWAグループの一員になれたことを誇りに思います。これにより、高度なデータエンジニアリングと再生可能エネルギー管理に関する専門知識を、BaxEnergyのデータインフラストラクチャーと多様なアプリケーションを通じて、発電事業者にグローバルで提供できるようになります」。

 本買収について、横河電機常務執行役員 エネルギー&サステナビリティ事業本部長 中岡 興志は次のように述べています。「当社は多様なエネルギーのバリューチェーン全体にわたり、安全かつ最適な運用をサポートすることでレジリエントかつサステナブルな社会の実現に貢献していきます。BaxEnergyの独自の強みを生かし、シナジーを創出していきます」。

BaxEnergyの概要

設立:2010年
本社:BaxEnergy GmbH、ドイツ、ハノーバー
事業会社:BaxEnergy Italia S.r.l.、イタリア、アチレアーレ
CEO:Simone Massaro
従業員数:約90人
ウェブサイト:https://www.baxenergy.com/(英文)

以上

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