2024年10月28日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 取締役 代表執行役社長:奈良 寿)は、OpreX™ Asset Operations and Optimizationのラインアップとして、機能性化学品を生産するバッチプラント向けの製造管理パッケージ「OpreX Batch MES(オプレックス・バッチ・メス)」を本日、国内外で発売しますのでお知らせします。
OpreX Batch MESのホーム画面
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開発の背景
機能性化学品を製造するバッチプラントは、自動制御と手作業が混在する生産プロセスであり、不良品の生産や事故の防止、どのように製造したか等に関する品質のトレーサビリティ、電子化によるノウハウの伝承のためにも、製造の手順やルールを確実に実行し、製造記録を確実に記録するシステムが求められています。機能性化学品は、多品種少量生産かつ製品ライフサイクルが短いという特徴があるため、お客様自身がある程度柔軟に製造手順の新設や見直しを行いたいというニーズがありました。
製品の主な特長
「OpreX Batch MES」は、機能性化学品のバッチプラント向けの製造実行システム(MES)です。製造現場の工程状態の管理や把握、作業者への支援、統合基幹業務システム(ERP)や統合生産制御システムとのスムーズな連携を可能にするソフトウエアパッケージであり、下記のような特長を有しています。
- お客様自身で製造手順を柔軟に調整できる
製造手順は、レシピ(原料を計量してから攪拌しながら何分間何度で加熱といった製造の全体構造)、標準作業手順(計量作業時にどういった留意点があるか等の詳細な手作業手順)、フローチャート(製造手順の各段階における各種条件判断ルール)から成り立っています。本製品はローコードなどを活用しており、これら全てを、お客様自身で柔軟に調整することができます。 - 業務に必要な知見を蓄積し業務と紐づけることで、ノウハウや気づきの活用を推進
これまでは現場でノートなどにメモを残したり、口頭で引継ぎを行ったりしていましたが、生産実行時に直接操作する画面からフリーフォーマットの文章、写真、動画、音声からなる気づきや証拠をデジタルで記録、参照できるようになり、ノウハウの伝承に役立ちます。
主な市場
機能性化学品を製造するバッチプラント
(半導体用化学品、半導体実装材料、接着剤・封止材、建築用化学品、産業用洗浄剤、香料、高機能樹脂 など)
用途
機能性化学品の製造実行管理
OpreXとは
OpreXとは、制御事業の包括的ブランドです。お客様との価値共創を通じて培ってきたYOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を表し、YOKOGAWAの全ての制御関連製品、サービスとソリューションを包含しています。OpreX Transformation、OpreX Control 、OpreX Measurement 、OpreX Execution 、OpreX Lifecycle の5つのカテゴリーから成り立ち、新製品の「OpreX Batch MES」は、OpreX Transformationを構成する製品・ソリューション群の一つであるOpreX Asset Operations and Optimizationに属します。OpreX Transformationは、企業全体を俯瞰し、生産・サプライチェーンから経営を含む、卓越したオペレーションを実現する中核となる包括的ソリューションを意味します。
以上
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本件に関するお問い合わせ
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横河ソリューションサービス株式会社 インダストリー統括本部 第2営業本部 化学営業部 - 本プレスリリースに関するお問い合わせ先
横河電機株式会社 コミュニケーション統括センター 広報課
関連業種
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OpreX Batch MES C1-T1
化学プロセス向け製造管理パッケージ「OpreX Batch MES C1-T1」(以降、本パッケージ)は、YOKOGAWAが持つバッチ製造管理のノウハウをベースに、お客様固有の製造ノウハウや管理ノウハウを簡単に融合できるMESパッケージです。