2024年10月28日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 取締役 代表執行役社長:奈良 寿)は、株式会社センシンロボティクス(本社:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:北村 卓也、以下センシンロボティクス)と、ドローン関連のサービスを幅広い業種のお客様に提供するための販売提携契約を締結しましたのでお知らせします。センシンロボティクスが提供する、ドローン、AI、データ分析を活用したアプリケーション開発プラットフォーム「SENSYN CORE(センシンコア)」は、YOKOGAWAの「OpreX Robot Management Core(ロボット管理コア)」を補完し、ロボットとドローンの両方を活用した設備の自律点検ソリューションの開発を可能にします。
「SENSYN CORE」ソリューション開発アーキテクチャ
(提供:センシンロボティクス)
拡大
石油・ガス、化学業界などの製造現場においては、高所やオフショアサイトのような危険でかつ隔絶されたエリアや、過酷な環境下での設備巡視作業など、リスクの高い場所での定常業務があります。また、現場で作業に従事する人材の不足も課題となっています。そのため、プラントを自走し、人の代わりにデータ収集したり、人の限界を超える作業を行ったりできるロボットやドローンへのニーズが高まっています。この課題に対処するため、横河電機は2024年3月に、複数メーカーの移動ロボットを統合管理できるソフトウェア「OpreX Robot Management Core」を発売しました。
センシンロボティクスは、社会や産業インフラの設備点検におけるデジタルトランスフォーメーションを実現する技術を開発・提供しています。主力製品の一つである「SENSYN CORE」は、国内の送電網や風力発電設備の点検、森林の計測調査など、数多くの用途で活用できることを実証済みです。同プラットフォームは、世界の大手メーカーのドローンに対応しています。
今回の提携により、横河電機は、グローバルネットワークを通じて、「SENSYN CORE」プラットフォームなどのドローン関連サービスをOpreX Robot Management Coreと合わせて提供し、製造現場に関する深い知識と長年のプラントシステムの経験を生かし、より安全で効率的なプラント点検を実現するソリューションに対する要望に応えていきます。
横河電機の執行役でソリューション事業部長の前田 雅治は次のように述べています。「当社は、ロボットやドローンの導入を、製造業の自動化から自律化への進化における不可欠な要素であると考えています。センシンロボティクスとの契約により、製造現場の安全性を真に高める革新的かつ長期的なソリューションを提供していきます。」
主な市場
石油、ガス・LNG、化学、電力、再生可能エネルギー、上下水道
用途
プラントやインフラの設備点検
以上
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本件に関するお問い合わせ
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横河電機株式会社 デジタルソリューション本部 ソリューションCoEセンター スマートマニファクチャリング部 ロボットティクス&ドローンCoE課 - 本プレスリリースに関するお問い合わせ先
横河電機株式会社 コミュニケーション統括センター 広報課
関連業種
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石油
日本の石油産業の各お客様は、プラントの老朽化や運転員の世代交代といった運転リスクの増大に対して、現場の保安力強化をはじめとする様々な取組みを進められています。
当社は、計測・制御・情報の分野で長年培ったノウハウと最新・最高の技術をベースに、日本の産業基盤を支えるお客様の課題解決ソリューションを提供し、お客様の将来の発展に向けた新たな価値を共創していきます。 -
化学
化学品製造の新しい“あたりまえ”を創出する DX ~ ワークキングスタイル変革の実践 ~
私たちの暮らしと日本のものづくりを支える化学産業。石油化学、機能性化学、ライフサイエンスなど分野も広く、製造現場が抱える課題や解決方法は多様化しています。「人」を中心として化学品製造業を取り巻く環境も大きく変わりつつある今、YOKOGAWA はDigital Transformation (DX) により実現される「新しい働き方」についてお客様と共有し、共にプラントの価値最大化を目指します。
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ガス・LNG
最適な管理・制御・監視・支援システムや現場機器・分析計や計測器、保守サービスなどのソリューション・製品・保守を通じ、お客様のビジネスパートナーとしてガス事業の持続的な発展と環境保護の両立に貢献し、エネルギー産業の未来を支える重要な役割を果たし総合エネルギー供給事業の発展に貢献します。
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電力
石炭、石油、ガスを燃料とする火力発電は電力発電の大半を占めています。横河電機は火力発電所向けの1,000以上の納入実績を持ち、その経験と知識からお客様へ最適オペレーションと安全性へ貢献して参ります。
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ライフライン・上下水道
我が国において、少子高齢化はさらに進行し、東日本大震災の発生や大規模災害発生リスクの増大、エネルギーの逼迫、インフラの老朽化、国・地方公共団体等における行財政の逼迫等、社会資本や経済、行財政に対する視点が大きく変化してきています。国際的にも、人口増加やアジア諸国等における都市化の急激な進展によりライフラインのインフラ需要が急増するなど、国内外の社会・経済情勢が激変しています。私たちにとって望ましい水道とは、時代や環境の変化に的確に対応しつつ、水質基準に適合した水が、必要な量、いつでも実現するためには、水道水の安全の確保、確実な給水の確保、供給体制の持続性の確保の3つが必要です。 YOKOGAWAは、「計測と制御と情報により持続可能な社会の実現に貢献する」のもとに水道事業に取り組んできました。これからも更にIndustrial IoTの最新技術と新たな運用アイディアを組み合わせ、水環境の未来に責任を果たしていきます。
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再生可能エネルギー
社会の電源構成およびエネルギーシステムが進化を遂げようとしている状況の中、効率的なエネルギーマネジメントは、多様化するエネルギーシステムを最適化するため、今後の社会に欠かせないものとなっています。
YOKOGAWAは、再生可能エネルギー発電事業者様や各種エネルギーマネジメント事業者様へのご支援を通じて、理想的なエネルギーマネジメントシステムを創出し、持続可能な新エネルギー社会に貢献します。
関連製品&ソリューション
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ロボット・ドローン テクノロジー
さらなる進化を遂げたロボット・ドローン技術を活用し、自律的な点検が可能になります。ロボット・ドローン ソリューションは、工場内の少人化と、人とロボットの共生を目指します。