洋上風力発電における海底電力ケーブル損傷の予兆を検知し、状態基準保全を可能にする「OpreX Subsea Power Cable Monitoring」を開発・発売

2024年12月11日発表

　横河電機株式会社（本社：東京都武蔵野市　取締役 代表執行役社長：奈良 寿）は、海底電力ケーブルの状態を監視する「OpreX™ Subsea Power Cable Monitoring」を本日発売しますのでお知らせします。本製品は、損傷などによる海底ケーブルの温度上昇を常に監視することで、状態基準保全を可能にし、点検や保守にかかる費用や工数など、運用コストの低減に貢献します。

OpreX Subsea Power Cable Monitoringのイメージ
拡大

　洋上風力における海底電力ケーブルは、自然災害や事故などに起因する不具合や損傷の発生率が高いことに加え、損傷した際に電力が得られないなど金額的な損失も大きいため、定期的な点検と保守が欠かせません。ただし、ケーブルは海底に埋設され長距離に渡っており保守には作業船やダイバーの手配などが必要になることから、多額のコストが発生しています。

　OpreX Subsea Power Cable Monitoringは、当社の光ファイバ温度センサ^※を活用することで、海底電力ケーブルの温度を常に把握し、特徴的な変化があった位置を特定します。これにより、最適なタイミングでメンテナンスを行う状態基準保全（Condition Based Maintenance）を可能にし、定期的な点検や保守にかかる費用や工数の削減、および操業効率の最大化に貢献します。本製品は、新設のみならず既設の洋上風力発電設備にも対応可能です。また、当社製品であるOpreX Collaborative Information Server（統合情報サーバ）にて本製品や映像監視ソリューションなどの画面を統合できるため、例えば、操業の管理画面で情報を一元管理できるなど、快適で高効率なオペレーションを可能にします。

　当社は風力発電事業全体を見据えたシステム構築からシステム全体の保守までを支援するケイパビリティーと実績を有しています。YOKOGAWAは、独立して運用、管理されているシステムの集合体が連携し、より大きなシステムを形成するSystem of Systemsを見据えたうえで、長期的かつ統合的なサポートを提供し、安心・安全なオペレーションの実現に貢献します。

※ 光ファイバ温度センサ DTSX

主な市場

再生可能エネルギー

用途

海底電力ケーブルの監視

OpreXとは

　OpreXとは、制御事業の包括的ブランドです。お客様との価値共創を通じて培ってきたYOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を表し、YOKOGAWAの全ての制御関連製品、サービスとソリューションを包含しています。OpreX Transformation、OpreX Control 、OpreX Measurement 、OpreX Execution 、OpreX Lifecycle の5つのカテゴリーから成り立ち、「OpreX Subsea Power Cable Monitoring」は、OpreX Transformationを構成する製品・ソリューション群の一つであるOpreX Asset Management and Integrityに属します。OpreX Transformationは、企業全体を俯瞰し、生産・サプライチェーンから経営を含む、卓越したオペレーションを実現する中核となる包括的ソリューションを意味します。

以上

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