横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

「OpreX Collaborative Information Server(統合情報サーバ)」のIT/OT連携機能を強化

2025年2月12日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 取締役 代表執行役社長:奈良 寿)は、OpreX™ Control and Safety Systemのラインアップとして「OpreX Collaborative Information Server(統合情報サーバ)」のアプリケーション構築や外部接続を促進する機能を強化しましたのでお知らせします。
 「OpreX Collaborative Information Server」は、お客様が所有する各プラントのあらゆる設備やシステムから膨大なデータを集約し、生産活動全体にとって最適な情報の一元管理を可能にするとともに、リモートオペレーションの環境を提供することで作業場所を選ばない効率的なプラント操業や迅速な意思決定を支援します。

開発の背景

 プラントは多様な設備や機器で構成されており、定常運転において異常を素早く検知して対処すること、また他システムや機器がもつ情報を活用して保守効率を上げることなどが求められています。これらを実現するためには、プラントの情報全体を統合し、他システムや機器との接続性、収集した情報を生かすことが必要です。

製品の特長

  1. 新コンポーネント「CIゲートウェイ」を追加
     再生可能エネルギー業界などの業種では、点在するサイトにゲートウェイを配置してデータを中央に集約し、統合操作監視を行う構成のシステムが採用されています。また業種を問わず、プラントのデータをゲートウェイ経由で公開し、上位でアプリケーションを構築することも一般的に行われています。
     今回、新しいコンポーネントとして、ゲートウェイの役割を果たす「CIゲートウェイ」を追加しました。従来と比べて、シンプルかつ柔軟な実装が可能であるため、「OpreX Collaborative Information Server」をゲートウェイとして導入しやすくなります。

新コンポーネント「CIゲートウェイ」
新コンポーネント「CIゲートウェイ」
拡大

  1. 「RESTful API」への対応
     RESTful APIは、IT系のアプリケーションで広く利用されているWebアプリケーションの標準インタフェースです。今回、RESTful API経由で「OpreX Collaborative Information Server」上のデータにアクセスできるようになったため、より効率的なOT(Operational Technology:運用技術)データの活用およびIT/OTデータの連携を可能にします。一例として、汎用のWebブラウザで、さまざまなシステムのデータを集約して表示するKPIダッシュボードが構築可能になります。
  2. IEC 61850通信ドライバを機能強化
     IEC 61850は、再生可能エネルギー業界では必須とされている通信ネットワーク・システムの国際標準規格です。今回の対応により、従来は自動実行されていた一部操作について、より安全性の高いインタラクティブなオペレータ操作を選択できるようになります。また、機器から受信したレポートに含まれるデータを「OpreX Collaborative Information Server」のデータとして活用できるようになりますので、より柔軟な運用が可能となります。

主な市場

石油・ガス、石油化学、化学、再生可能エネルギー、電力、紙パルプ、食薬、鉄鉱、鉄鋼、配水、水処理などのプラント

用途

プラントの監視、操作、制御、データ収集、データ提供、記録保存など

OpreXとは

 OpreXとは、制御事業の包括的ブランドです。お客様との価値共創を通じて培ってきたYOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を表し、YOKOGAWAの全ての制御関連製品、サービスとソリューションを包含しています。OpreX Transformation、OpreX Control 、OpreX Measurement 、OpreX Execution 、OpreX Lifecycle の5つのカテゴリーから成り立ち、「OpreX Collaborative Information Server」は、OpreX Controlを構成する製品・ソリューション群の一つであるOpreX Control and Safety Systemに属します。OpreX Controlは、お客様の経営、操業、業務の変革に迅速に対応し、高効率、高品質、安全で安定した操業基盤を支える高信頼の制御テクノロジーを意味します。

以上

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