横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

「OpreX Intelligent Manufacturing Hub」を開発・発売

2025年3月12日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 取締役 代表執行役社長:奈良 寿)は、OpreX™ Connected Intelligenceのラインアップとして、企業内のさまざまなデータの統合と可視化を実現する「OpreX Intelligent Manufacturing Hub」を開発し、本日、国内で発売しますのでお知らせします。
 本製品は、専門的なプログラミング知識を必要としないローコード・ノーコードで作成された、定型作業を自動化するロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を活用することで、レポートの作成を自動化し、工数を大幅に削減します。また、経営幹部から製造現場まで、組織のあらゆるレベルにおける重要業績評価指標(KPI)やワークフロー、レポートなどのデータを一元的に管理し、お客様の適切な意思決定を支援するデータをダッシュボードで可視化します。

組織のあらゆるレベルにおける担当者向けのKPIダッシュボードの例/RPAによる組織全体の接続性
組織のあらゆるレベルにおける担当者向けのKPIダッシュボードの例/RPAによる組織全体の接続性
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開発の背景

 多くの企業が、ビジネスの効率化に役立つデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進するソリューションを求めています。DXにおける課題として、必要なデータが異なるシステムに分散しており、各システムの情報に一元的にアクセスできる管理画面がないことが挙げられます。こうしたニーズに応じた、データの可視化や一元管理を可能にするビジネスインテリジェンス(BI)ツールもありますが、データの取り間違いなどのトラブルを抑制し、レポートの作成に伴う労力を削減し、十分な投資収益率(ROI)を確保するためには、各社固有のシステム基盤に基づいてBIツールを適切に実装する必要があり、深い専門知識とコンサルティングのノウハウが求められます。
 当社は、産業の自動化ソリューションにおける信頼されるパートナーとして、さまざまな業界のプロセス制御におけるお客様の課題解決を支援しています。お客様のシステム基盤や業務プロセスを理解したうえで、BIツールを活用した最適なソリューションをお客様ごとに検討し、提案、実装しています。

製品の特長

  1. 組織の各レベルにおける意思決定者向けにデータを可視化する直感的に操作しやすいダッシュボード
     プラントの運用・制御を最適化するオペレーショナルテクノロジー(OT)とITに関するデータは、単一のデータベースに安全に統合され、豊富な機能を備えたダッシュボードで可視化されます。経営幹部から製造現場まで、組織のあらゆるレベルにおけるKPIやワークフロー、レポートなどのデータが可視化されているため、お客様の迅速な意思決定に必要となる情報にアクセスできます。
  2. レポート作成のための労力の大幅な削減
     本製品は、RPAを活用しているため、定型作業における手作業を不要とし、レポートの作成に要する工数を大幅に削減します。専門的なプログラミング知識を必要としないローコード・ノーコードのプラットフォームであるため、お客様自身でRPAソフトウェアを作成することが可能です。また、当社がお客様に合わせてシステムを構築することも可能です。

 OpreX Intelligent Manufacturing Hubでは、データを掘り下げ、根本的な原因を発見することを支援します。本製品は、石油やガス、化学、医薬品など、幅広い産業での使用に適しています。当社は、グローバルネットワークを通じて、BIツールの改革プロジェクトの成功に欠かせない、仕様の定義やトレーニング、保守、技術サポートなど、総合的なサービスを提供します。

 横河電機執行役常務 デジタルソリューション統括本部長 重野 邦正は次のように述べています。「当社の熟練したDXコンサルタントとプロセス産業の専門家は、OpreX Intelligent Manufacturing Hubのプレリリース版を使用し、お客様の課題を特定し解決してきました。当社はSystem of Systems(SoS)が進む世界において課題解決のリーダーになることを目指しています。お客様の適切な意思決定において必要な情報を提供する単一のデータソースを作成することで、複数にわたる企業の資産統合と組織全体の連携が容易になります。また、RPAを活用することで、レポートの作成にかかる労力を大幅に短縮します。本製品は、ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させ、ROIの改善を支援していきます」。

主な市場

石油、ガス・LNG、化学、電力、再生可能エネルギー、医薬品、食品、紙パルプ、鉄鋼、ライフライン・上下水道

用途

データの統合と可視化、ワークフローの自動化、ビジネス・工場プロセスデータの管理

 OpreXとは、制御事業の包括的ブランドです。お客様との価値共創を通じて培ってきたYOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を表し、YOKOGAWAの全ての制御関連製品、サービスとソリューションを包含しています。OpreX Transformation、OpreX Control 、OpreX Measurement 、OpreX Execution 、OpreX Lifecycle の5つのカテゴリーから成り立ち、「OpreX Intelligent Manufacturing Hub」は、OpreX Transformationを構成する製品・ソリューション群の一つであるOpreX Connected Intelligenceに属します。OpreX Transformationは、企業全体を俯瞰し、生産・サプライチェーンから経営を含む、卓越したオペレーションを実現する中核となる包括的ソリューションを意味します。

以上

本文中で使用されている会社名、団体名、商品名、サービス名およびロゴ等は、横河電機株式会社、各社および各団体の登録商標または商標です。

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