お知らせ: 本製品は、2016年11月30日に販売終了しております。
下記の推奨代替製品をご参照ください。:
閉鎖性水域では、富栄養化によってプランクトンや藻類が異常に増殖して赤潮や青潮の原因となっています。その原因物質の一つとして窒素やりんが取り上げられていますが、それらの主な排出源が第一次産業や生活排水であることが、汚染防止を難しくしています。また、閉鎖性水域では、水中物質がたまりやすく、一度汚濁が進行すると水質の回復には非常に時間がかかります。環境保全のためには、水域や排水中の窒素、りん化合物を測定して水質を監視することが重要です。第5次水質総量規制では、従来の化学的酸素要求量(COD)と併せて、全窒素・全りんが新たに測定対象となりました。
全窒素・全りん自動測定装置NP600は、従来機種NP500で採用の紫外線酸化分解法を継承し、試料水、分解・反応試薬の計量は新たに半導体式光センサを採用し高精度化を図っています。また、従来機種に比べ試薬の消費量、純水の使用量および部品点数を抑えることによりメンテナンスコストの削減、ランニングコストの低減を図っています。低コスト、省メンテナンスを一挙に実現し、長期間にわたって安定した性能を発揮いたします。
特長
- 試薬消費量(当社比約1/10)、純水の使用量(当社比約1/10、約50 ℓ/月、タンクによる純水供給可)、部品点数を抑え(コンパクト化、寸法当社比約1/4)、メンテナンスコストの削減およびランニングコストの低減
- 非接触・半導体式光センサの採用により精度よく、試料水、分解・反応試薬を計量
- 水質汚濁負荷量演算機能を内蔵し、流量信号から全窒素・全りんの汚濁負荷量を演算可能
- 1台で全窒素、全りんの2成分濃度、および汚濁負荷量の同時連続測定が可能
- 紫外線酸化分解法の採用により、低温(100℃以下)、常圧で前処理が可能となったため、従来のオートクレーブ法と比較し、メンテナンス性が向上
- 酸化分解法を除き環境庁告示第59号の全窒素、全りんの測定方法に準拠しており、手分析法と高い相関性有り
- 自動ゼロ点補正機能、自動校正機能、自己診断機能、外部制御機能、データメモリ機能、一次式による手分析換算機能など使い易さを重視した、多彩な機能を満載
- 海水が混入した試料水に対し、海水補正機能可
詳細
標準仕様
TN部 | TP部 | |
測定原理 | アルカリ性ペルオキソニ硫酸カリウム・紫外線酸化分解ー紫外線吸光光度法 | ペルオキソニ硫酸カリウム・紫外線酸化分解ーモリブデンブル吸光光度法 |
測定範囲 | 標準レンジ:0~2 mg/ℓ 希釈1段:0~5から0~50 mg/ℓ 希釈2段:0~100から0~1000 mg/ℓ |
標準レンジ:0~0.5 mg/ℓ 希釈1段:0~1から0~10 mg/ℓ 希釈2段:0~20から0~250 mg/ℓ |
測定レンジ数 | 1レンジ | |
出力信号 | 測定値負荷量出力:4~20 mA DC、絶縁型(負荷抵抗500Ω以下) 0~1 V DC、絶縁型(負荷抵抗100 kΩ以上) 保守中信号:接点信号、接点容量100 V DC、0.5 A/115 V AC、1A(抵抗負荷出力) 計器異常信号: 接点信号、接点容量100 V DC、0.5 A/115 V AC、1A(抵抗負荷出力) |
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電 源 | 100 V±10 V AC、50/60 Hz、消費電力400 VA | |
繰返し性 | 標準レンジ:スパンの±3%以内 希釈1段:スパンの±3%以内 希釈2段:スパンの±5%以内 |
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測定時間 | 60分 | |
測定周期 | 1~24時間(1時間単位で任意設定可能) | |
測定ポイント | 1点、2点 | |
周囲温度・湿度 | 2~40℃、85%(RH)以下 | |
キャビネット | 構造:自立屋内設置型 外形寸法:460×380×1500(H) mm 材質:エポキシ樹脂焼き付け 塗色:5Y7/1 |
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質 量 | 約80 kg |
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