YOKOGAWAの人財総務本部 HRBP(Human Resource Business Partner)として従事する大崎昇吾。現在、マーケティング本部の支援に特化し、採用から後継者育成まで、本部が抱える問題をHR面から支えている。
大崎は話す。「これまでの人事は、決められたプロセスのもと、オペレーションを回す役割が主流でした。でも、これからは、人事が事業本部 の良きパートナーとなり、一緒に事業を推進することが求められています」。
大崎は、2019年、第一世代が行っていた「Project Lotus」の活動をHRの立場から見守っていた。そして、2023年、「第二世代」のシナリオアンバサダーとなった。
※本記事ではYOKOGAWAの代表ではなく、個人の見解として語っていただきました
※所属や役職は記事制作時(2024年12月)のものです
第一世代に触発されて、参加を決めた
「辛そうだけど、楽しそう」。これが大崎の第一印象だった。
200冊にも及ぶ課題図書が入った段ボール箱が積み上がっていた。一方、第一世代が作成した「2035年のシナリオ」がウェブ公開され、その完成度の高さに驚かされた。活動内容が具体的に見えてきた時、胸が高鳴った。
大崎は、未来共創イニシアチブに参加する前にも、社内を横断するプロジェクトに関わった経験がある。「HRの中だけで仕事をするのではなく、他の事業部と一つの仕事を作り上げていくことにも、個人的には面白みがありました」。だからこそ、さまざまな事業部や年齢層から人が集まり、「正解がないもの」を議論し、作り上げる当活動への参加を決めたという。
正解のないシナリオ作りで、個々への理解を深める
大崎は、未来共創イニシアチブにおいて、「2040年のシナリオ」に取り組んでいるが、シナリオ作りは決して容易ではないと話す。「多くの情報をインプットし、2040年の世界について探索し、シナリオを作成しています。しかし、常に確信を持っているとは限りません。正解がない上に、各メンバーの意見がボヤッとしていることもあります。多様な視点や意見を経て、一つのシナリオとして最終的にまとめる作業は、難易度が高い作業ですね」。
また、職種、年齢、職場の違いだけでなく、各個人の得意・不得意がわかってくる事も、シナリオプランニングの特徴だと話す。「ある人は、専門性が高い分野を調べてまとめるのが得意だとか、またある人は、話すのが得意だとか。一緒にシナリオについて議論していく過程で、それぞれの個性が見えてきたのです。さらに、誰かに指示されることなく、各自が自発的に自分のポジショニングを見つけて、それぞれが貢献できる得意領域を考えて実践していました。一人ひとりが主体性を発揮することで多様性の高い共創活動が生まれ、それが強い組織につながる。この体験は、自分にとって大きな学びと面白さをもたらしました」と続ける。
大崎自身については、「全体を俯瞰して、一緒に作り上げながら、まとめていく事」が、自分の強味であると発見できた。現在は、その役割を意識しながら、活動に関わっている。
未来共創イニシアチブ独自のポジショニング
大崎に、人事の視点から、未来共創イニシアチブの独自性や価値について、尋ねてみた。
「この活動は、長期的な視点で価値創造を目指していて、遠い未来から社内と社外の両方を関与させるというユニークなプログラムだと思います。それは、通常のシナリオプランニングは戦略策定を目的とするのに対し、未来共創イニシアチブにおいては、人財育成を目的にしているからです」
そして、この活動の価値について、熱く続けた。
「今まで考えてもこなかった地球環境や社会について、長期の視点で考えていくと、自分の人生について考えるようになりました。同じ志や問題意識を持った人たちが、未来への想いを共有しあうことで、さらにつながりを生み出し、オープンな共生・共創の輪が広がります。多様な人との対話を通じて自分には思いつかないような考えに触れ、視野が広がり・視座が高まり・複数の視点から課題を捉える力が養われる。さらに、他者理解によって自己認識が深まる。人生で大切にしたいことや取り組むべきことを考え、自律的な行動へつながっています」
社員のハッピーを目指すことが、人事の仕事
未来共創イニシアチブに参加してから、大崎は「社会や会社で、自分をどう活かすか?」と考えるようになった。自分の強みを最大化することや、新たな可能性を探りに行く、といった行動の変化もみられるようになった。
「WIN-WINな関係を意識しながら、長期的な視点から、自分の生きがいや志を持って、会社という環境を活用する。このような意識を持つと、より前向きなマインドとなり、モチベーションが上がるはずです」と語る大崎。
コロナ禍に入る前、本社へ通勤する社員の姿を見て、笑顔の人だけでなく、下を向いている人もいることに気づいた。日頃、「Unleash your potential.(潜在能力の解放)」をモットーにしている大崎は、社員全員を笑顔にしてみたい、と感じた。
人事のプロとして、「自分が勤める会社が、働く人をハッピーにする組織 であってほしい」と考える大崎。この想いで、今日も未来共創イニシアチブの一員として、YOKOGAWAのHRを支えている。
左から:大崎 昇吾、 大内 伸子、 高畑 智夏、 玉木 伸之(YOKOGAWA)
大崎 昇吾
未来共創イニシアチブ シナリオアンバサダー
専門分野:人事、HRビジネスパートナー(HRBP)
趣味:サッカー、国内旅行、コーヒー
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インタビュー
「未来共創イニシアチブ」に関わる社内外の関係者が、対話を通じ、多様な視点で語る活動の価値や意義
活動概要
シナリオプランニングを活用した次世代リーダー育成と、境界を超えた共創ネットワーク構築を目的とした活動の紹介
活動への想い
「正解のない時代」に生まれた、活動発足の背景や志
未来シナリオ
未来を担う若手社員たちが、シナリオプランニングと共創的な対話で描いた「未来シナリオ」
シナリオアンバサダー
YOKOGAWAの各部門から選ばれたミレニアル世代中心のシナリオアンバサダー紹介と成長や学び
未来共創ネットワーク
YOKOGAWAグループ内外のサポーターやパートナー、個社と緩く繋がり、産官学連携で築くネットワーク
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米国発テックカルチャー・メディア『WIRED』に掲載された、「未来共創イニシアチブ」の英文記事
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