eServ導入前コンサルティングサービス

設備保全管理システム導入時の課題

設備保全管理システム（CMMS）とは、車両、機械、通信、プラントなど多くの業種で使用されるさまざまな設備の稼働最適化を支援するソフトウェアです。保全部門が管理すべき設備、機器、資材、その他のリソースに関する情報を体系化したデータモデルを有し、「どの機械に保全が必要か」「どの倉庫に必要な予備品が保管されているか」といった情報を一元管理することで、より効果的な保全活動を遂行するためのデータベースとなります。

設備保全管理システムは設備保全業務を効率化する上で強力なツールとなりますが、あくまでデータベースであるため、適切にデータを収集し、適切に分析を行う必要があります。しかし、導入・運用時に次のような課題が発生し、そのポテンシャルを活かしきれないケースが少なくありません。

設備保全管理システムの導入・運用に関するお困りごとの例

1. 使い方・操作方法
   • CMMSの入力や操作に慣れていない、方法が分からない
   • 作成した運用画面やシートが難解、操作性を考慮したつくりになっていない
2. 設備管理の業務フローの中に組み込まれていない
   • CMMSを前提とした業務フローになっていない
   • 個人の能力やスキル、作業工程を踏まえた業務フローを作成していない
3. 導入ステップが進んでいない
   • 日常業務で多忙なため、導入から運用までの作業が滞る
4. 属人化している
   • 属人化し、責任者交代と同時に形骸化してしまう
   • 責任者以外に意義が伝わっていない

設備保全管理システムが十分に活用されるためには、適切な目標 (KPI) を設定した上で、業務プロセスの整理や課題の特定、スケジュール策定といった事前の準備が欠かせません。これらの準備は一般にお客様ご自身で行う必要がありますが、専門的なノウハウが求められるため従来の設備管理業務を抱えながら実行するのは困難というケースが多く、そのため上記のようなお困りごとが発生しやすくなっています。

サービス概要

eServ導入前コンサルティングサービスは、当社の設備保全管理システムであるeServのスムーズな運用と業務定着化を支援するサービスです。システムを導入するだけで終わらせず、十分に活用して効果を実感していただくために、導入前段階から入念なコンサルティングを行います。

1. 設備管理／設備保全業務プロセスの整理と課題発掘・特定の検討支援
   • 設備管理の実態を把握するためにも、解決すべき課題や現在の強みを理解した上で、現状の業務プロセスの整理・作成をご支援いたします。
2. eServ導入後に目指す業務プロセス策定の検討支援
   • 保全業務に将来必要な情報や残すべきシステムの検討を行います。
   • 業務の一部をシステムに置き換えるだけでなく、効率化に必要な業務の追加や不要な業務の検討を支援いたします。
3. eServ導入＋発掘された課題に対する活動スケジュール策定の検討支援
   • 今後の保全活動をする上で必要な活動内容を整理します。
   • 保全業務の改善を継続的に進めていくための、期日および責任者や実行者などの人員を策定します。

得られる効果

• 「抜け漏れ」「ダブり」のない課題の抽出
• eServを活用した高度な設備管理業務の実現
• 確実なスケジュールの実行