このモジュールは,Linux によるデータ処理と制御を実現するCPU モジュールです。
搭載する外部I/Fやオープンソースソフトウェア(OSS)を合わせて利用することで,様々な外部機器との接続や,大量データの管理/保存といった制御の枠を超えたアプリケーションを開発できます。
F3RP71-1R | ROM:128MB, RAM:256MB, SRAM:なし |
---|---|
F3RP71-2L | ROM:256MB, RAM:1GB, SRAM:8MB |
※下記CPUモジュールは、2023年12月29日に販売終了しております。
F3RP61-1R | ROM:64MB, RAM:128MB, ユーザSRAM:なし |
---|---|
F3RP61-2L | ROM:64MB, RAM:128MB, ユーザSRAM:4MB |
詳細
特長
- ARMプロセッサ
ARMプロセッサ(Cortex-A9 MPCore,866MHz)の搭載により,高速な制御が行えます。
- ブートプログラム内蔵
ブートプログラムの標準搭載により,フラッシュメモリ/SDメモリカード/ネットワークからのブート手段を提供します。またRS-232C経由でターミナルによる環境変数設定が行えます。
- Linuxのプリインストール
工場出荷時にLinuxがインストールされます。Linux環境の構築,設定を行わなくてもLinuxを起動することができます。
- Webメンテナンスツール
一般的なWebブラウザを使用してCPUモジュール内の各種設定を変更,確認できます。
- e-RT3/FA-M3の豊富なI/Oをアクセス可能
Linux BSPを使用することで,ドライバ開発を行わずにe-RT3/FA-M3の各種モジュールへのアクセスが行えます。
- 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T Ethernet
Ethernetを2ch搭載することにより,デバッグ環境とアプリケーション環境を分離できます。
- 2スロットに増設されたSDカードインタフェース
SDHCメモリカードを使用することができます。常時マウントされるシステム起動用(SD2)とリムーバブル用(SD1)に2つのスロットを搭載します。
- PCIインタフェース
PCIバスを利用することにより,ユーティリティ・モジュールと高速なデータ通信を行うことができます。(対応予定)
- MODEスイッチ
電源投入時とリセットスタート時,MODEスイッチで起動モードを切り替えることができます。また,MODEスイッチとSETスイッチを操作することで本モジュールの操作を行うことができます(スマートアクセス機能)。
- バッテリ(電池)バックアップ
電源断時のRTCおよびSRAMの動作保護を行います。バッテリの交換が可能で,交換の時期を通知する機能が用意されています。
仕様
F3RP71-1R | F3RP71-2L | ||
---|---|---|---|
CPU | Cortex-A9 MPCore(Dual 866MHz) | ||
OS | Linux3.18 + PREEMPT_RT patch | ||
エンディアン形式 | リトルエンディアン | ||
メモリ | FLASH ROM | 128MB | 256MB |
DDR3 SDRAM | 256MB | 1GB | |
SRAM | なし | 8MB | |
I/F | Ethernet | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T(2ch) | |
RS-232C | 9.6kbps~115.2kbps専用コネクタ*1 | ||
SD | SDHCメモリカード | ||
PCI | ユーティリティ・モジュール用(32bit) | ||
JTAG | 専用コネクタ*2 | ||
RAS機能 | 電源断検出 | 入力電源断を検出,アプリケーションへ通知 | |
WDT | アプリケーションソフト動作状態のモニタ | ||
SDカード異常検出 | 過電流保護回路搭載 | ||
FAIL信号出力 | 異常検出時に電源モジュールのFAIL接点を動かして外部に通知 | ||
RTC | 年,月,日,時,分,秒,曜日(バッテリバックアップ対象) | ||
環境 | 使用周囲温度 | 0~55℃(SDメモリカードを除く)*3 | |
使用周囲湿度 | 10~90%RH(結露なきこと) | ||
保存周囲温度 | -20~75℃ | ||
保存周囲湿度 | 10~90%RH(結露なきこと) | ||
使用雰囲気 | 腐食性ガスがなく,塵埃がひどくないこと | ||
ステータス表示用LED | RDY,RUN,ALM,ERR,SD1,SD2,COM,BAT,U1,U2,U3,OS,8,4,2,1 | ||
MODEスイッチ | 起動モードおよびスマートアクセス機能の選択 | ||
SETスイッチ | 起動モードおよびスマートアクセス機能の決定 | ||
冷却方式 | 自然空冷 | ||
実装位置 | メインユニット内スロット1~4 | ||
最大実装モジュール数 | 4モジュール/1ユニット | ||
消費電流 | 1200mA | ||
外形寸法 | 28.9(W)×100(H)×83.2(D)mm*4 | ||
質量 | 220g(SDメモリカードを含まない) |
*1 : KM72-2N変換ケーブル別途購入
*2 : Linux対応CPUモジュールでは使用しません。
*3 : 使用温度範囲0~85℃を満足するSDメモリカードをご使用ください。
*4 : 突起物を除く寸法
動作確認済みSDカード
eMbedded Machine Controller e-RT3において、下記の他社製SDメモリカードでの動作が確認されています。
なお、正常動作を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
メーカー | 型名 | 容量 |
---|---|---|
SanDisk | SDSDXWT-032G-JNJIP | 32GB |
SanDisk | SDSDUW3-032G-JNJIN | 32GB |
Transcend | TS32GSDC410M | 32GB |
Hagiwara | NSDB-016GS(N24SEI | 16GB |
注意事項
- ご使用にあたっては、必ずフォーマットしてから使用してください。
- 上記動作確認済みの他社製SDメモリカードについてのお問い合わせは、それぞれのSDメモリカードメーカまでお願いいたします。
- 各SDメモリカードは、メーカから予告なしに販売終了する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
Linux対応CPUモジュールのご購入について
Linux対応CPUモジュールは、 Linuxおよびオープンソースソフトウェアライセンスの特性について、弊社営業SEがご説明させていただいた上での販売とさせていただいております。
万一、お客様のご使用に不都合が生じる可能性がある場合には、他のオペレーティングシステムを搭載したCPUモジュールでのご検討をお願いする場合がございます。何卒御了承願います。 「保証・サポート内容(概要)」も、ご確認いただきますようお願い申し上げます。
e-RT3用ドライバ
横河電機の製品として、ご提供します。
- 保証について
配布したパッケージの組み合わせでのみ動作保証いたします。ただし、弊社からお買い上げいただいたお客様に限ります。
GPLのもと改変あるいは再配布された場合には無保証となります。
- サポートについて
使用方法・問題発生時の切り分け・修正ソフトウェアの提供などを、弊社がサポートいたします。別途テクニカルサポートの購入が必要です。
GPLのもと改変あるいは再配布された場合には無サポートとなります。
Linuxカーネル、ユーザランド
これらのソフトウェアは、横河電機の製品ではありません。
各ソフトウェアのライセンスに基づき、再配布しているものです。
- 使用許諾について
各ソフトウェアのライセンスに従います。お客様ご自身で確認してください。
多くのソフトウェアがGPLおよびLGPLに従います。 使い方によっては、お客様のアプリケーションがGPLに準拠する必要性が生じる場合があり、この場合はソースコードの公開などの義務が課せられます。
- 保証について
各ソフトウェアのライセンスに従います。お客様ご自身で確認してください。
無保証が原則です。
- サポートについて
無サポートが原則です。使用方法・問題発生時の切り分けについては、お客様自身で解決していただきます。
テクニカルサポートを購入いただいているお客様からお問合せがあった場合は、弊社が知っている情報をご提供することはありますが、サポート義務はありません。
ドキュメント&ダウンロード
カタログ
- eMbedded M@chine Controller e-RT3 総合カタログ (9.3 MB)
- e-RT3 Plus コンセプトカタログ (1.4 MB)
一般仕様書
- FA-M3/e-RT3概要 (モジュール形名をお選びの際にご利用ください) (1.4 MB)
- FA-M3/e-RT3 規格認定/適合モジュール一覧 (348 KB)
技術情報
- FA-M3/e-RT3 販売終了品一覧 (483 KB)
本件に関する詳細などは下記よりお問い合わせください
お問い合わせ