最終更新日：2023-4-4
2022年6月14日にMicrosoft社からリリースされたWindows更新プログラム(注1)で、DCOMサーバーの認証レベルを強化する設定がデフォルトで有効になりました。このWindows更新プログラムを適用した場合、DCOM技術を利用する製品では通信ができなくなる等、製品の動作に影響が出ることを確認しました。一方、2022年12月13日に公開されたWindows更新プログラムには追加修正が含まれており、これ以降の更新プログラムを適用する場合、製品の動作への影響が緩和されることを確認しました。(update)
横河製品の動作への影響有無(注2)と、影響を受ける場合の解決策および回避策など、問題解決に向けた今後の対応方針について、お知らせします。
注1)このWindows更新プログラムは、CVE-2021-26414として公開されたWindowsのDCOM脆弱性への対応として、Microsoftが複数回にわたりリリースするWindows更新プログラムの一つです。
注2) 本資料に記載する対象製品の調査結果は、Windows更新プログラムを適用することによるDCOMサーバーの認証レベル強化の影響度の調査結果です。本調査結果は、DCOM機能以外の動作への影響の有無を保証するものではありません。Windows更新プログラムの各製品への影響および適用可否は、当社提供のエンドポイントセキュリティ対策サービス(EPSサービス)で提供されている情報を参照ください。
対象製品の調査結果(update)
以下の製品は、Windows更新プログラム適用によるDCOM機能の動作に対する影響はありません。
•CENTUM VP (Windows Server 2012 R2を使用するケースを除く) *2
•ProSafe-RS、ProSafe-RS Lite
•Exaopc*1
•Exaquantum (Windows Server 2012 R2を除く) *2
•Exaquantum/Batch(Windows Server 2012 R2を除く) *2
•Exaquantum Applications(Windows Server 2012 R2を除く) *2
•統合機器管理 (PRM) *2
•フィールドアセットアナリティクス Insight Suite AE(ISAE)
•PRM コミッショニングサポートパッケージ(PRM CSP) *2
•FieldMate Validator
•PC 冗⻑化プラットフォーム
•仮想化プラットフォーム
•VTSPortal
•STARDOM
•統合情報サーバ(CI Server) *2
•統合処⽅マネージャ(IRM)
•ミラープラント
•FAST/TOOLS(Windows Server 2012 R2を除く) *2
•Exaplog
*1 ExaopcにWindows更新プログラムを適用した場合、あわせてExaopcと通信するOPCクライアント製品（Exaquantum等）側でもDCOM認証レベルを強化していないと、製品間の通信ができなくなることがあります。
*2通信先のWindowsにも2022年12月13日以降に公開されたWindows更新プログラムの適用が必要な場合があります。2022年6月14日から2022年12月13日までの更新プログラムを適用した場合には、2022年12月13日以降の更新プログラムを再度適用してください。
以下の製品は、Windows更新プログラム適用により、Windows Server 2012 R2との組み合わせに限り、DCOM機能の動作に影響が出ることを確認しました。調査結果、解決策および回避策の詳細については、最寄りの横河グループサービス窓口までお問い合わせください。
•CENTUM VP（UGS2のみ）
•Exaquantum
•Exaquantum/Batch
•Exaquantum Applications
•FAST/TOOLS
注意事項
- 本Webサイトに記載する情報は、横河製品に限定したものです。横河製品以外の製品への影響は、お客様で調査いただくようお願い致します
- Extended Security Updates (ESU) の対応となっているWindows 7、 Windows Server 2008等については、上記調査の対象外です
- 各製品の情報に変更があった場合は、本Webサイトでお知らせします
- 横河では毎月 Microsoft 製品の更新プログラムに対し横河の制御システム製品との組合せ動作確認を行い、その結果をエンドポイントセキュリティ対策サービスとして会員制 Web ページにてご提供させていただいております。この機会に同サービス契約のご検討をお願いいたします
参考サイト
本件に関係するWindows更新プログラムの詳細情報は、Microsoft社の以下のサイトでご確認ください。
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