設備やシステムを構成する機器や細部の部品は時間とともに劣化し、寿命に至ります。しかし、機器や部品の寿命を判断するのは容易ではありません。なぜなら、単純な経年劣化のみならず、設置環境や使用条件が設備・システムの劣化や寿命に大きな影響を及ぼしているからです。たとえ症状がでていなくても、劣化は進行しているかもしれません。そうした目に見えない状態を予測し、最適な対策を施します。
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診断エンジニアリング
設備・システムの設置環境や劣化状態を測定し、お客様の生産設備の状態に合わせた最適な保全内容を提案します。
設置環境診断
計装設備などの工業用電子機器の設置環境は、設備の劣化や寿命に大きな影響を及ぼします。長期にわたり信頼性を維持した状態で設備を稼働させるためには、設置環境を良好に保つ必要があります。設備の劣化や寿命に影響を与える環境の要素を、環境ストレスと呼びます。環境ストレスから設備が受ける損傷は、ほとんどの場合回復のために多大な時間と費用を必要とします。このような損失を未然に防ぐために、設置環境を把握し適切な対策を行うことが、保全を考えるうえで重要になります。
診断項目:サイト調査、温度・湿度、塵埃、腐食度、腐食性ガス、等
劣化診断
設備に要求されている様々な機能は、経年により低下していきます。劣化診断は、設備自体の劣化状態を調査・測定し、影響を判定して改善処置を提案します。
設備の健全性の妨げとなる要因を把握することで、最適な保全方法の設定に貢献します。
診断項目:機能検査、状態観察、汚損度測定、定性分析、部品特性測定、等
改良エンジニアリング
長年培ってきた診断技術をベースに、お客様の生産設備の状態に合わせた最適な改良保全を提供します。
環境改善工事
設置環境診断結果に基づいて最適な環境改善方法を提案するとともに、必要な改善工事についてコンサルティングとエンジニアリングを行います。
改善手法:除湿機設置、腐食性ガス除去装置設置、設置機器耐環境性向上ユニット設置
電源装置オーバーホール
電源装置の電解コンデンサなどの有寿命品を交換します。
リニューアルサービス・リカバリーサービス
カードに付着した塵埃や腐食物質などを、その種類に応じて専用液で洗浄・除去します。さらに耐腐食対策が必要と判断された場合は、カードのプリントパターンと部品に樹脂コーティングを施し腐食の進行を抑えます。
予防交換
劣化した部品を適切に交換することで、装置自体の稼動寿命の延長を図ります。
有寿命部品*1:エアフィルタ、ファンユニット、バッテリパック、リレー、ヒューズ、アルミ電解コンデンサ、ディスプレーユニット、ハードディスクユニット
経年劣化部品*2:フォトカプラ、可変抵抗器、DC/DCコンバータ
*1: 設計時に、10年以内に部品寿命を迎える可能性のある部品を指します。DCSの設置環境仕様により異なります。
*2: 15年を目安に予防保全を推奨する部品を指します。
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