様々な燃焼管理からCO2回収ラインまで幅広いニーズに対応
O2を含む最大5成分を同時測定
近年、SDGsやカーボンニュートラルの観点から、環境測定の重要性が増しており、特に安定したCO2測定は注目されています。
横河電機は1971年より近赤外を用いた環境測定用の分析装置を販売しており、長年の実績と経験に基づき、開発改良を続けております。
本IR800シリーズは、より安定した測定と使いやすさを重視した製品として、OPEXの改善に貢献します。
赤外線ガス分析計IR800Gは、非分散形赤外線方式(NDIR)で試料ガス中のNO/SO2/CO/CO2/CH4から最大4成分とO2の最大5成分の濃度測定が可能です。
また、昨今の市場要求に合わせて、ドリフトの少ない安定した測定を実現しました。
難しかった低濃度の測定や、分析計の機能改善によりエンジニアリングが容易になるなど、課題解決のご提案を致します。
About OpreX
OpreXは、YOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を集約した、制御事業の包括ブランドで、カテゴリーとその配下のファミリーから構成されています。本製品はOpreX Measurement配下のOpreX Analyzersに属します。
詳細
ガス測定の課題を解決する
長期安定測定のカギはゼロドリフトキャンセリング機構
測定ガスと比較ガスを交互に測定することで、常にゼロ点を補正し、セル汚れなどに起因する指示ドリフトをキャンセルできます。これにより、高精度測定を維持します。
フルカラータッチパネルで直感操作
視認性の高いHMIで、周りの明暗にも影響を受けにくく操作がしやすくなっています。
分析計のメンテナンスに役立つ機能を内蔵
ワンタッチ校正機能
ディスプレイよりすぐに校正メニューに進むことができ、校正中の測定成分も分かりやすく表示されます。
自動ブローバック機能
ブローバック用に接点を開閉することができ、エンジニアリングなしで画面からブローバック周期などを変更できます。
また、リモートでの実行も可能で、お客様の運用状況に合わせて最適な運用を常に行うことが可能です。
自動バリデーション機能
校正ガスを使用して、バリデーションを行うことができます。バリデーションはシステムバリデーションと分析計のバリデーションから選択でき、記録された測定値を確認することで、最適なメンテナンス期間を決定することにも役立ちます。
幅広い用途 -アプリケーション-
環境問題から次世代エネルギーの研究など、ニーズに合わせた最適なサンプリング技術とシステムで、幅広い用途に対応します。
- 全業種:各種ボイラの燃焼管理
- 石油、石油化学、化学:加熱炉などのガス測定
- 鉄鋼:石灰キルン、CDQ循環ガス、高炉炉頂ガス、転炉回収ガスの測定
- 窯業:セメントキルン各部のガス測定
- その他:バイオガスプラント、燃料電池、植物研究設備でのガス測定
製鉄所での測定例
セメントキルンでの測定例
測定成分および測定範囲
測定成分 | レンジ | |
---|---|---|
測定ガス レンジ |
NO | 0-50 ppm~0-5000 ppm(オプションレンジ:0-50 ppm~0-199 ppm) |
SO2 | 0-50 ppm~0-5000 ppm、0-2 vol%~0-10 vol% (オプションレンジ:0-50 ppm~0-199 ppm) |
|
CO | 0-50 ppm~0-5000 ppm、0-2 vol%~0-100 vol% (オプションレンジ : 0-50 ppm~0-199 ppm、0-51 vol%~0-100 vol%) |
|
CO2 | 0-1000 ppm~100 vol% (オプションレンジ:0-1000 ppm~0-4999 ppm、0-26 vol%~0-100 vol%) |
|
CH4 | 0-2 vol%~0-100 vol%(オプションレンジ:0-51 vol%~0-100 vol%) | |
O2 | 0-5 vol%~0-100 vol% ※水素バックグラウンド用は 0-25 vol%~0-100 vol% |
ドキュメント&ダウンロード
カタログ
- IR800G/IR810G 赤外線ガス分析計 (1.0 MB)
取扱説明書
- IR800G、IR810G 赤外線ガス分析計 操作・設置マニュアル (9.6 MB)
- IR800G、IR810G 赤外線ガス分析計スタートアップ&安全マニュアル (5.1 MB)
一般仕様書
- IR800G、IR810G 赤外線ガス分析計 (885 KB)
外形図
- IR800G 横型赤外線ガス分析計 (320 KB)
- IR810G 縦型赤外線ガス分析計 (330 KB)
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