QS1000 微量水中油分モニタは、独自に開発した「水晶振動子式においセンサ」の技術を応用し、オンラインで人間の嗅覚レベルのごく微量の水中油分の検出を実現させました。原水を常時モニタし、測定中に溶解したごく微量の灯油、軽油、重油などの油分を水晶振動子式においセンサで検出します。
特長
- 油膜にならずに、完全に水中に溶存している油分の検出が可能
(ppmオーダの油膜に対し、ppbオーダでの検出が可能) - 水晶振動子式においセンサの採用により、油以外の物質に対する感度を最小限に抑え、かつ人間の嗅覚に匹敵する高感度を実現
(灯油で10 μg/l (ppb) 程度から検出可能) - オンライン測定技術により、連続測定、常時監視が可能
- 人に代わり24時間、臭気による油事故の監視が可能
- 高価な粉末活性炭の経済的な注入が可能
詳細
標準仕様
測定項目 | 原水中の微量揮発性物質(灯油、軽油、重油等) |
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測定方式 | 水晶振動子式 |
測定サンプル | 圧力:100~500 kPa 流量:5~10 l/min 温度:0~30°C 濁度:0~200度 導電率:50 μS/cm 以上 |
測定サンプル処理方式 | スパージング気化方式 |
最小検出感度 | 灯油で約10 μg/l(酢酸-n-ぺンチル換算) |
警報発生時間 | 5分以内(試料が検出器に入ってから) |
関連情報
概要:
水源水質事故の約90%は、灯油、軽油等の油の流出によるものです。
油の流出事故はこれまでの測定計器では検出できず、浄水場ではオペレーターが嗅覚で監視している状況でした。
測定が数時間おきで、人による個人差があるこの方法では万が一の油事故に対し早急な対処が打てませんでした。
横河電機はこのような課題に対し、人間の嗅覚に匹敵するセンサを開発・応用することにより微量水中油分モニタ QS1000 での検出に成功いたしました。
この装置を取水場所に設置することにより、油分をオンラインで検知し、取水停止、活性炭投入等迅速な対応が可能となります。
ドキュメント&ダウンロード
カタログ
- QS1000 微量水中油分モニタ (559 KB)
取扱説明書
- 微量水中油分モニタ (3.3 MB)
一般仕様書
- 微量水中油分モニタ (708 KB)
技術情報
- QS1000 微量水中油分モニタ (489 KB)
外形図
- QS1000 微量水中油分モニタ (231 KB)
- オイルフリーベビコン K9462NX (104 KB)
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