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工場運用に重要な電気設備。遠隔監視できれば、巡回点検やタイムラグが削減できます。
>「電気設備の新しい監視スタイル」
遠隔監視を簡単、低コストで実現
広域に分散する設備の各種データを把握し、適切なメンテナンスを実施するためには多くの工数が必要です。広域モニタリングシステムは、このような設備保全の課題解決を実現する遠隔監視システムを、簡単かつ低コストで構築できるソリューションです。
構築に際し、高度なIT知識は不要です。また、設備の規模や予算に応じたスモールスタートが可能で、遠隔地や広域に点在する設備の統合管理・設備保全の効率を大きく改善することができます。
遠隔地における設備監視の課題
情報の統合管理が実施されないと、データの品質と信頼性が低下します。さらに部分最適が促進され、知見共有やリソース配分の改善は期待できません。これらの課題に対処するため、データ統合戦略の策定と適切なソリューションの導入が重要です。
巡回点検の工数が増加
遠隔地に点在する設備の保守では、時間と労力が増加します。
IT人財、専門知識・経験の不足
DXやIoTに対応する知識や、適切な計画、設計、実装のための専門的知識を持つ人財は大幅に不足しています。
設置コストと時間がかかる
無線LANやサーバ、クラウド環境の構築、整備には手間と時間が必要で、同時にコスト負担も増加します。
予期せぬトラブルの発生
定期点検で把握できなかった兆候により予期しないトラブルが発生した場合、対応が困難になります。
初動対応の遅れ
現場の状況を把握できず障害に対する初動対応が遅れた場合、設備のトラブルが深刻化する恐れがあります。
品質・生産効率の低下
不十分なメンテナンスや監視体制、担当者のスキル不足などにより、品質や生産効率の低下を引き起こします。
広域モニタリングシステムで遠隔監視の課題解決
広域モニタリングシステムは、広域に存在する設備を遠隔監視で統合管理することが可能です。クラウド環境を活用して時間とコストを抑え、効率的に構築を進めることができます。
小規模から簡単に導入が可能
ハードからクラウドまでを統合したパッケージ構成と、モバイル回線によるネットワークの活用で、システム構築に必要な手間とコストを削減します。設備の規模に合わせた価格設定で、小規模からDXを進めることができます。システムの導入、運用に際して、高度なITスキルは不要です。また、他社機器との接続が容易なため、既設設備の遠隔監視をスムーズに実現します。
巡回点検の負荷低減と検知力向上
人による巡回点検から遠隔監視に、社員の経験と知見に頼っていた点検から数値による判断に、このように移行する事で、巡回点検の負荷低減と検知力向上が可能になります。また、不具合発生をリアルタイムで確認できるため、初動対応や原因究明を効率的に行うことができます。
収集データはクラウドで統合管理
モバイル回線のある場所であれば、いつでもどこでも確認可能。災害時の状態初期確認など、遠隔監視が必要な場合に役立ちます。センサ機器のエラー受信、無線通信接続サービスを利用すれば、ハードウェアから通信、クラウドに至る統合管理が可能です。また、不具合発生時には流れを追って原因を特定し、分析、対策実施までのスピードを短縮することができます。
統合管理で稼働状況を把握
設備の遠隔監視は、物理的な設備や機器を遠隔地から監視するプロセスです。センサやデータ通信技術を活用して設備の状態や性能データを収集し、クラウドベースのプラットフォームを通じてアクセス可能にします。
データが分散している場合は監視ソリューションを利用して、統合管理が可能です。オンプレミスで集中管理している場合は、VPNやリモートデスクトップで遠隔アクセスし、データ収集と監視を行います。
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多業種での遠隔監視導入事例
広域モニタリングシステムは製造業、エネルギー、医療、農業など幅広い分野で遠隔監視とデータ収集、異常兆候の通知を可能にしています。これにより、生産性向上、リスク低減、効率化が実現し、コスト削減にも貢献することができます。
すでに本システムは、プラント・工場、スマートマニュファクチャリング、上下水道、再生可能エネルギー・環境モニタリング、電力、防災といった各分野にて導入され、活躍しています。さらに、飲食、サービス、農林水産業、建築、土木、運搬、清掃、ビルメンテナンスなど、幅広い分野、業種に対応できます。
そのほか次のような分野での活用も進んでいます。
温泉モニタリング:泉源と配湯の給湯量を遠隔監視
某温泉県の市内約40km圏の貯湯槽、配管、温泉設備への給湯量を遠隔管理するシステムとして導入されており、すでに3年以上の実績があります。
管理する泉源と配湯の給湯量をクラウドで管理し、既存システムと新設モニタリング装置のデータを集約、統合管理しています。
導入メリット
- 年間メンテナンス工数の大幅削減
- 遠隔監視が可能になったことで迅速な初動対応が可能に
- 移動を伴わずに分散した測定地点のチェックが可能
- 災害時の監視も安全に実施できることで監視者の安全を確保
本成果は、横河電機株式会社、国立研究開発法人産業技術総合研究所、地熱エンジニアリング株式会社、西日本技術開発株式会社の共同研究開発の成果であり、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務の結果が含まれています。
(参考)
▼地熱発電と温泉との共生を目指した温泉モニタリングシステムの実証実験を開始(2019年9月20日、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)
アンモニア製造装置監視:既存PLCと連携して遠隔監視
各地に分散しているアンモニア製造プラントの遠隔監視において、遠隔地からの稼働監視に活用されています。製造プラントの各所にある測定対象は、既存PLCと連携して監視を行います。異なる事務所からの遠隔監視が可能になったことで集中監視の環境が整備され、業務を最適化することができました(目標達成度90%)。また、消耗品(触媒)交換のタイミングを監視することで、メンテナンスの効率が向上しました。
構内に点在する設備の長期的な保全監視
当社事業所構内に点在するポンプ設備を監視するために、85台の Sushi Sensor を設置し、広域モニタリングシステムとの組み合わせによって対応することで長期的な保全監視作業を行います。専用サーバの設置や各種IT機器への対応が不要な監視システムが構築されたことで、大幅なコスト削減を実現しました。また、他事業所や外注協力会社との情報共有が可能になり、業務効率化に貢献しています。
*Sushi Sensorとは、複数種のセンシングを長期的に行う環境を提供する産業用IoT向け無線ソリューションです。
快適な運用環境
広域モニタリングシステムは、各地に分散する設備の状態を一元的に統合管理することが可能です。リアルタイムで必要な情報を把握し、遠隔監視を感じさせない快適な運用環境をご提供します。
使いやすい表示画面
設備全体を統合管理する初期画面から、個々の装置の状態を表示する詳細画面に簡単に遷移が可能。何らかの不具合が発生した際には、管理者に異常を知らせるアラーム表示機能を搭載しています。詳細画面では構成図とトレンドグラフを表示可能です。
簡単にカスタマイズできる管理画面
管理画面は自由にカスタマイズすることが可能です。それぞれの監視システムに対応する画面は、システムに搭載された画面編集機能「お絵描きツール」で各パーツをドラッグ&ドロップするだけで簡単に作成できます。操作完了後は、グラフが自動生成されます。
監視作業はモバイルでも
モバイル環境では、事業所内と同様にすべての数値・グラフを表示することが可能です。小さな画面でも的確に必要な情報を把握するため、操作時にはグルーピングやセンサを選択するだけで、気になる箇所を表示して確認できます。
役割や監視レベルに応じた画面構成
担当する業務により、監視が必要な要素はそれぞれ異なります。通常の生産物の監視画面や、ネットワークの状態を管理するシステム監視画面など、それぞれの役割にあった使いやすい画面構成が可能です。
様々な装置との接続例
広域モニタリングシステムは、さまざまな装置、センサとフレキシブルに接続することで統合管理を行うことができます。
現場機器を一点から簡単に接続できる
【クラウド接続モジュール】
クラウド接続モジュールとは、お客様の現場機器をクラウド環境に1点から簡単接続できる(つなげる)モジュールです。
電源投入後にクラウドから設定情報を自動でダウンロードするため、面倒な通信設定が不要で設置コストを削減できます。既存機器からのアナログ信号(電流または電圧信号)を、本器に入力することにより、クラウド環境で現場データが確認でき、既存機器を活かしたまま現場のIIoT化推進と巡回工数の削減を実現します。さらに現場でしか得られなかったデータを手元(PCやスマートフォン等)で確認できる手軽さにより、これまで巡回作業に費やしていた工数削減が可能となります。
本モジュールの詳細についてはこちらをご覧ください。
デバイス:既設PLC(流量計、温度伝送器、差圧伝送器、液分析計等)
コストを抑えてIIoT化、オンプレミス/クラウド環境の双方でモニタリング
【GA10接続】
GA10とは、分散設置されている様々な機器データを集約し、オンプレミスやクラウド環境での監視・記録を行うことができるPCベースのソフトウェアです。
特長として、工場内に分散設置されている様々な機器データ(レコーダ・データロガー・Sushi Sensorなど)を集約し、クラウド環境でいつでもどこでもモニタリングが可能です。そして、オンプレミス・クラウド環境どちらでもモニタリング。オンプレミス環境でコストを抑えてモニタリングシステムを導入、その後クラウド環境への移行も可能です。さらにオンプレミス・クラウド環境の両方でデータ保管を行っているため、クラウドシステム障害や通信障害が発生しても、データロスが起こりません。なお、対応するデバイスは、レコーダー、データロガー、Sushi Sensor、液分析計、温度計、PLC、電力モニタ、Modbus機器などがあります。
本ソフトウェアの詳細についてはこちらをご覧ください。
デバイス:レコーダー、データロガー、Sushi Sensor、液分析計、温度計、PLC、電力モニタ、Modbus機器など
複数地点/複数拠点のデータをまとめてクラウド管理
【PLC接続】
PLCで集約したデータのうち必要なものをクラウドへ送信し、WEB経由で遠隔監視することが可能です。また、集中管理された複数拠点・設備から収集したデータを、クラウドで一元的に管理・監視することができます。
デバイス:既設PLC
広域にある多数の測定データを統合監視
【Sushi Sensor 接続】
広域拠点に設置されたSushi Sensorからのデータをゲートウェイに送信し、広域モニタリングシステムで共有します。また、ゲートウェイから社内LANを経由してサーバに送ることで、設備点検データ、分析結果を低コストで簡単に統合管理できるシステムが構築可能です。また、オンプレミスでもクラウドでもデータが参照可能なため、複数拠点製造や運転など異なる現場における設備点検データ・分析結果や運転データなどの共有も行えます。
デバイス:Sushi Sensor設備(ゲートウェイ、Sushi Sensor)
既存システムや他のクラウドとも連携
【外部連携機能】
広域モニタリングで取得したデータは、外部システムや他のクラウドと連携して集約することが可能です。既存システムと連携することで、機能拡張や拠点間接続などが可能になり、より多くの情報を集約できます。
※他システムとの連携機能をご用意しております。連携構築の際はご相談ください。
ご購入の流れ
お見積りにあたって
お見積りにあたって、必要な情報は下記3点です。事前にご準備の上、販売代理店へお知らせください。
- 計測データ数(チャンネル数)
- データ収集周期(最短5分)
- ご利用期間(1~最長12か月)
広域モニタリングシステム利用ライセンス・無線通信接続サービス
ご注文から使用開始、延長利用の申し込みまでの流れは以下になります。15日までの当社受付で翌月1日から利用可能となります。また、ライセンス料には回線契約費を含むため、通信ごとに必要だった複雑な手続きは一度で完了します。
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プレスリリース 2022年9月14日 直感的な操作が可能な広域モニタリングシステムを発売
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