さまざまな機器のデータをネットワーク経由で監視・記録するデータロギングソフトウエア
GA10とは、工場内や敷地内に分散設置されているさまざまな機器とEthernetネットワークを介して接続し、監視・記録を行うPCベースのデータロギングソフトウェアです。PCへの一元化により監視・記録業務の効率化を進め、負担を軽減します。
New! 工場設備故障の予兆保全をAIがサポート
工場設備の「いつもと違う」をAIがお知らせする違和感検知機能を搭載。設備故障が発生する前にメンテナンスでき、予期せぬ設備故障による生産ラインの停止を未然に防ぎます。
>>AI 製品に関する詳細は、AI Product Solutions へ
>>セミナー動画を公開「ゼロから始めるAI予兆保全」
*YOKOGAWA DX Expo内(要登録) AI Solution EXPO 2021にて
工場エネルギーの見える化を強力サポート
積算表示機能追加により、工場内のエネルギーを丸ごと見える化、総合監視で運用コストを削減できます。
- データ収集は3ステップで準備完了
- 用途に合わせたカスタム画面で一元監視
- デマンド監視でコスト削減
- クラウド機能で場所と端末を選ばずモニタリング New
1.収集する
► 点在するデータを一括集約
工場内に設置されているあらゆる機器をEthernetネットワークに接続することで、データを一括収集します。
► 収集準備は、接続する機器を選ぶだけ
収集準備は接続機種を3ステップで登録するだけ。データロガーやレコーダならタグ名も自動で反映されるため、多チャネル時に手間のかかる設定が不要。簡単にデータ収集をスタートできます。また、演算機能(※オプション)により、データの加工も簡単に行えます。
2.監視する
► どこでもモニタリング New
タブレットやPCでどこでも簡単にデータモニタリングができます。
専用ソフトウェア(GA10CL)やWebブラウザ(※オプション)で遠隔地からのデータモニタリングを行うことができます。また、クラウドアクセス機能(※オプション)によって工場外からのデータモニタリングも可能となります。
► 用途に応じた監視画面を簡単設定
簡単な設定でリアルタイムでの監視が可能です。
また、お客様の用途によって、必要なモニタリング画面を集約した監視画面(ダッシュボード)の作成が可能。日々、効率よく工場全体や各種装置のモニタリングが可能になります。
► 異常を素早くチェック
アラームモニタで異常を素早く確認。アラーム発生時にはPCのアラーム音を鳴動させます。
またEメール機能でアラーム発生、指定周期、指定時間、通信異常などを条件にメールを送信します。
3.記録・活用する
► 記録条件やデータ形式用途に合わせて確実に保管
記録条件、記録データ形式を指定できるので様々な形式のデータ保管が可能。レポート機能(※オプション)によりExcel、PDF形式での自動レポート出力やプリンタへの自動印刷も可能です。さらにFTP機能によるレポートや記録ファイルの自動転送もできます。
► FTP機能追加
FTP転送でより使いやすくなりました。
About OpreX
OpreXは、YOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を集約した、制御事業の包括ブランドで、カテゴリーとその配下のファミリーから構成されています。本製品はOpreX Measurement配下のOpreX Data Acquisitionに属します。
詳細
監視・操作業務に役立つ機能
► お好みの監視画面構築で監視・操作効率アップ
カスタムディスプレイ機能(※オプション)によりお好みのデザインで画面を自由に作成し、モニタリング・操作が可能。
カスタム画面のボタン操作などで接続機器(Modbus機器)の値を変更できます。
► 利用者毎のユーザ権限設定で、多人数での使用でも誤操作を防止
ユーザごとにアクセス権限の設定が可能。
マネージャ(設定、操作、監視)/オペレータ(操作、監視)/モニタ(監視)から指定できます。
► 他システムとのデータ共有が可能
OPC-UAサーバ機能( ※オプション)やModbusサーバ機能により上位システムのSCADAやPLCへのデータ転送できます。
評価・試験業務に役立つ機能
► 収集記録中でも並行して即座に解析
データを収集・記録中でもその場で解析を実現する便利な機能を多数ご用意しています。
データ記録中でも専用ビューアで詳細分析ができます。
► AIプログラムでデータ解析 New
ユーザが作成したAIプログラム(TensorFlowなどを利用)を使って、収集データのリアルタイム解析を行えます。
► タイミングを選ばず、各装置毎の記録に対応するマルチプロジェクト
試験装置や製造装置毎に別々のタイミングで記録することができます。
*最大30プロジェクト同時動作可能。
► 通信障害発生でもデータを補完
データ補完機能(バックフィル機能)で通信切断時に自動的にデータ補完がされ、高い信頼性が保たれます(収集モードを機器時刻優先に設定、GX / GP / GM /DX / MVを使用中の場合)。
標準搭載されたAI機能が設備の予兆保全をサポート
► AIを活用した予兆監視
製造設備などに取り付けられたSushi Sensorやレコーダ、ロガーなど各機種の測定データをGA10に集約し正常動作時のデータを学習させることで、AIがいつもと異なる動作を違和感として検知し、ユーザにお知らせします。
違和感検知は複数データの相関を見て判定を行うので、人では検知しにくい故障の予兆をとらえることに活用できます。
► AIで未来を予測
収集したデータをもとに、未来のデータを予測し、トレンド画面上に未来の予測波形をリアルタイムデータと同時に表示することができます。また、予測データに対してアラームを設定することも可能なため、未来に起こる問題をいち早く検知し、事前に対処することが可能になります。
► 動画でご紹介:設備の異常予兆をAIがお知らせ
工場エネルギーの見える化による総合監視
► 電力の見える化をサポート
積算表示機能※ により電力計や流量計で測定された電力量や流量を収集し、積算グラフやデマンドモニタによりエネルギーの見える化をサポートします。また、レポート機能※ により日報月報を自動的に出力することができます。
工場内エネルギーの総合監視ができます
▶ 複数グループを総合監視
最大10000タグまで監視可能
▶ カスタムディスプレイ※ で簡単見える化
表示画面のカスタマイズで電力使用状況をわかりやすく「見える化」
▶ デマンド監視でピークカットを支援
デマンド監視でグラフ表示とアラーム通知が可能に
※オプション
積算バーグラフとトレンド表示で改善点が見えてきます
積算バーグラフで全体使用量を確認、積算トレンドでラインごとに分解し、各ラインの電力使用のピークが重ならないように生産計画の見直しにより電力コスト削減が実現します。
デマンド監視モニタにより電力超過を早期発見
デマンド監視モニタで基準値を設定し、電力超過を常時監視。電力超過時にはアラームメール送信や警報出力が即時に行われ、早期に発見することができます。
監視・操作業務 アプリケーション事例
►事例1:製造棟毎の設備稼働状態監視
工場全体の設備の稼働状態を製造棟単位でまとめて監視することができます。
►事例2:製造設備の監視と操作
製造設備の状態をカスタム画面で監視し、権限を持ったユーザのみ画面からの操作を行うことが可能です。
評価・試験業務 アプリケーション事例
►事例1:発電機の複数同時評価試験
種類の異なる発電機の評価試験をマルチプロジェクトにてそれぞれ並列に試験を行えます。
►事例2:エアコンの性能試験
エアコン性能試験にてすべての試験室のデータを一括で収集し部屋毎に記録データを保存、1週間単位の試験レポートを自動出力できます。
工場エネルギーの見える化 アプリケーション事例
►事例1:工場のエネルギー監視
工場内設備の電力使用量を920MHz無線機器にて収集し、設備のエネルギー使用量と稼働率の監視が行えます。
►事例2:工場の排水処理監視
排水処理設備のpH・濁度・臭気・流量などを920MHz無線機器にて収集し、GA10で排水処理全体の監視が行えます。
►事例3:ベルトコンベアの火災検知
DTSX(光ファイバ温度センサ)を用いてベルトコンベアの温度を1m間隔で測定、GA10の温度別色分け表示でわかりやすく火災検知が行えます。
►事例4:設備の異常兆候検知
Sushi Sensor(XS770A/一体形無線振動センサ)をコンプレッサやモータに設置しGA10で収集することで異常兆候検知や故障時の解析に利用できます。
►事例5:倉庫の温湿度監視
GX70SM(電池式無線入力ユニット)を倉庫内に配置し、温湿度や電池状態をGA10で収集することでセンサの電池切れの心配なく倉庫監視が可能です。
豊富な接続機種
データロガー/レコーダ/温度調節計/信号変換器/電力モニタ/パワーメータまで幅広く対応、Modbus機器のデータも収集できます。収集されたデータは複数の監視PCから閲覧可能です。Modbus対応の他社製品も接続可能です。
接続対象機器
接続対象 | |
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データロガー | GM10, MX100, MW100, DA100 |
レコーダ | GX10, GX20, GP10, GP20, DX1000, DX1000N, DX2000, DX1000T, DX2000T, MV1000, MV2000, CX1000, CX2000, μR10000, μR20000,DR130, DR230, DR240 |
Sushi Sensor* | XS770A, XS550, XS530, XS822 |
制御計装機器 | UT75A, UT52A, UT55A, UT35A, UT32A, UP55A, UP35A, UM33A, YS1500, YS1700, VZ20X |
下記をModbus機器として接続 FA-M3V(F3SP7x), VJU7,VJS7, VJA7, VJH7, VJP8, VJQ7, VJQ8, VJX7, MVHK, MVRK, MVTK |
|
電力モニタ | PR300, PR720, UPM100, UPM101 |
パワーメータ | WT300, WT500, WT1800**, WT3000, WT3000E, WT1600** |
Modbus機器 | Modbus通信に対応する機器 |
ソフトウェア | DAQLOGGER, DAQ32Plus, MXLOGGER |
* Sushi Sensor接続には付加仕様(/SU)が必要です。
** 接続用のソフトウェアGateWT for GA10 を無償提供
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【サポート情報】PCソフトウエア・対応機種⼀覧表
各種PCソフトウェアがサポートされている対応機種の一覧表です。
関連情報
バッテリー充放電 評価・製造現場を支えるYOKOGAWAのプロダクト製品、高速・多点データ収集を簡単! すぐに使い始められるPCソフトウエアをご紹介
生産設備のメンテナンス作業やトラブル発生したとき、現場の状況確認は、すぐに行いたい要望があります。またその準備(測定システム構築)も簡易的に用意したいと思っています。
これらの要望に対して、VZ20XとGA10であれば、カンタンにデータ収集システム(現場確認システム)の構築ができ、かつ生産設備の状態をすばやくご確認いただけます。
経済産業省よりバイオマス発電所における安全確保の徹底に関する文書が発行されています。設備・燃焼温度異常監視や一酸化炭素、メタンガス濃度検出など、バイオマス発電所の安全運転に対応する横河電機のソリューションをご紹介します。
お客様の生産ラインは多種多様な設備があり、測定対象は多岐に渡っています。
その生産設備に新たに機器を追加することは大変です。またコロナ禍による人員抑制よって、保全作業員の人数に制限が掛かることで、異常事態を見逃す機会が増えることを懸念されています。
そのような課題に対して、VZ20Xは、測定対象の近くにコンパクトに設置ができて、かつ設備ごとの状態を正確なセンシングによって早期に捉えることで、設備の故障リスクの軽減に貢献します。
AN77V01B01-01JA
お客様は、現在工場内の温湿度監視が出来ていないため、作業員が定期的に室温計を見て用紙に記入しています。
また生産設備のモータ(振動)を常時監視する箇所は、1ヶ月などの一定期間監視するたびにデータロガーなどの準備や配線を行い、データ収集と管理をしているため、作業員の負荷が大きくなっています。
この課題に対して、VZ20Xは、温湿度や振動などのセンサーの近くに設置し、工場内のLANを介してデータの自動収集を実現します。データの収集、モニタリングや管理はデータロギングソフトウェアGA10で自動的に定常的な監視が可能です。その結果、作業員の負荷軽減に貢献します。
AN77V01B01-02JA
生産設備のメンテナンス作業やトラブル発生したとき、現場の状況確認は、すぐに行いたい要望があります。またその準備(測定システム構築)も簡易的に用意したいと思っています。
これらの要望に対して、VZ20XとGA10であれば、カンタンにデータ収集システム(現場確認システム)の構築ができ、かつ生産設備の状態をすばやくご確認いただけます。
自動車部品の塗装工程では、電極の故障や腐食してしまうと、品質低下を招いてしまいます。また現状、電極の状態監視ができていないことによって、短期間に交換することになり、コストが非常にかかっている課題を抱えています。
これらの課題に、生産設備の劣化状態をモニタリングして、設備の状態に合わせたメンテナンスの実現に貢献します。
生産設備ごとの消費電力量を見える化します。
タービン発電機 水素冷却装置からの水素リークの無線検知ソリューション
ベアリングの耐久試験の状況を確認するために、事務フロアと実験フロアの往復は大変です。
その往復時間は、ムダが多く、工数の負担も大きいです。実験フロアが複数ある場合は、さらにその負担は増えてしまいます。
VZ20XとGA10によって、簡易的なモニタリングシステムの構築が可能です。また、そのシステムによって、製造や試験現場のリモート監視を実現し、現場の負担軽減に貢献します。
お客様は、既存の耐久設備の故障予知を行うことで、設備保全の改善をしたいと考えています。しかし既存設備は、空間に余裕がないことや、状態把握に必要となるセンサーを増やすことも容易ではありません。
この課題に対して、VZ20Xは、コンパクトなサイズのため、設備の隙間に設置ができて、かつ設備のデータ収集は、Ethernet(Modbus/TCP)経由で容易に状態監視が可能になります。
AN 77V01B01-03JA
製品や部品の高性能化により、多種多様な試験が必要になっています。
これら多様化する試験設備に必要なセンサーや測定器を増やしたいですが、既存設備はスペースが限られており、機器を増設することは容易なことではありません。
この課題に対して、VZ20Xは、コンパクトなサイズのため、既存の試験設備を活かしながら、設備の隙間に設置ができます。またデータ収集は、Modbus/TCPを経由して上位システムへ伝達することで、簡単に試験の監視と記録が可能です。
AN 77V01B01-04JA
ロケットのエンジンなどの研究開発の試験では、温度や圧力などの測定を行います。
そのエンジンの性能評価において、多数のセンサを高速にデータ収集し、試験を行います。
VZ20Xは、様々なセンサを1台で測定ができます。さらに多チャンネルのデータを時刻同期して、収集可能です。
お客様は、既設の射出成形機内のPLCには記録機能がなく、生産データや設備状態データを記録する機能を追加したいと考えています。またそれらの機能を容易に実現したい要望があります。
これらの要望に対して、VZ20XはPLCやアナログセンサーのデータ収集を行い、GA10によって現場の監視と記録を行うことで、より安全な操業を支えます。
AN 77V01B01-10JA
横河電機は2020年10月より、医薬・医療機器業界向けの環境モニタリングシステム 「OpreX Environmental Monitoring System」の提供を開始した。国内外同時発売となったOpreX EMSは、規制対応や業務上のリスク分散、ユーザビリティの高さなど顧客ニーズに立脚したものであるが、その開発経緯や特長を担当者に聞くと、同社が掲げる 事業ビジョンに合致した新たなソリューションであることがうかがえた。
ドキュメント&ダウンロード
カタログ
取扱説明書
- Model GA10/GA10CL/GA10UP データロギングソフトウェア ユーザーズマニュアル (10.4 MB)
- GA10 データロギングソフトウェア ソフトウェア、マニュアルのダウンロードについて (340 KB)
- データロギングソフトウェア GA10用Modbus機種定義ファイル作成ツール (855 KB)
- SMARTDAC+ スタンダード ユニバーサルビューア ユーザーズマニュアル (4.4 MB)
- DXA170 DAQStudio ユーザーズマニュアル (4.5 MB)
- ※販売終了: WX1 GateWT ユーザーズマニュアル (935 KB)
一般仕様書
- GA10 データロギングソフトウェア (815 KB)
- レコーダ・コントローラ製品の米国 有害物質規制法(TSCA)対応一覧 (188 KB)
技術情報
- SMARTDAC+ を有効にお使いいただくために ソフトウェアのご紹介 (9.1 MB)
- GA10 データロギングソフトウェア 積算表示機能(/WH)利用手順 (6.5 MB)
- GA10データロギングソフトウェアのご紹介 (3.1 MB)
- GA10データロギングソフトウェア導入ガイド (7.0 MB)
動画
データロギングソフトウェアGA10とは、主に測定器やセンサーからのデータを監視、記録するためのPCソフトウェアです。設定が簡単で、導入してすぐに利用が可能なため、工場内に分散されている設備のデータの監視や、データ保管のために多くの場面で利用されています。今回新たにAI機能の違和感検知を搭載したことで、設備異常などが発生する前にAIが学習したデータを基に異常予兆をお知らせしてくれるようになりました。
全ての生産活動から得られる情報を解析・コントロールするとともに作業者の安全に配慮し原料品質、設備劣化、技術伝承、製造環境整備の課題解決を実現します。
AIのもたらす価値とは何かを説明し、YOKOGAWAのAIに対する取り組み、さらに3つのソリューションを紹介します。自律制御AI(FKDPP)*1は 「第52回 日本産業技術大賞」の最高位「内閣総理大臣賞」を受賞しました。
*1 横河電機と奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)が共同開発し、IEEE国際学会で「プラントへ活用可能な強化学習技術」として世界で初めて認められたアルゴリズムです。
需要予測に基づいた、最適で高効率な自動操業に加え、おいしさも含めた品質の追求をお手伝いし、人手を介さずに成長していく自律した操業を実現します。
ニュース
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プレスリリース 2023年10月10日 耐環境性と広域使用に優れた産業用IoT向け無線ソリューションSushi Sensorの新ラインアップとして無線スチームトラップ監視デバイスを発売
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プレスリリース 2022年9月14日 直感的な操作が可能な広域モニタリングシステムを発売
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