コリオリ質量流量計

コリオリ流量計は、流体の質量流量を高精度で測定する装置です。コリオリ効果を利用し、温度や圧力の変化に強く、さまざまな流体に対応可能です。メンテナンスが少なく、信頼性が高いのも特長です。

コリオリ流量計の測定チューブは流体に発生したコリオリ力の影響でねじれが生じます。このねじれ（上下流の位相差）を検出することでコリオリ力、そして質量流量が検出できます。

ROTAMASS TI は気泡混入に強い設計で安定測定を実現しています。

1. 測定チューブ長を短くすることで、気泡混入によるコリオリ力減衰の影響を低減します
2. 低い共振周波数を採用しているため、気泡混入流体の測定に強さを発揮します
3. 測定チューブ振動の駆動電流を適切に制御することで、気泡混入時でも強いコリオリ力を発生させて、測定を継続します
4. 高感度 DSP（デジタルシグナルプロセッサ）により、微小なチューブ駆動でも測定を継続します

電磁流量計と比較した場合、コリオリ流量計は直管長が不要でアルコールや純水、油、冷媒といった導電性のない流体測定、各種ガスなどの気体測定も可能です。
また、渦流量計と比較した場合、コリオリ流量計は低流量での測定、油や乳飲料といった高粘度の流体測定が可能です。

流量計選定ツール ”FlowConfigurator” により、豊富な ROTAMASS TI ラインアップの中から用途に応じた機種を簡単に選定できます。
また、各種認証、多様な入出力（I/O）の組み合わせ、ユニバーサル電源、マルチフランジ、指定面間出荷（オプション）にも対応しています。

「簡単設定ウィザード」で基本的なパラメータを簡単に、濃度測定のような複雑なパラメータも FieldMate と組み合わせて入力が可能です。
明るく見やすいディスプレイは漢字表示が可能で、バーグラフ、トレンド表示にも対応しています。

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ROTAMASS TI は乳剤やスラリーといった非溶解のものや、溶液（アルコール溶液など）の濃度測定、差圧伝送器と組み合わせることによる流体粘度の推定などにパフォーマンスを発揮します。また、機器の健全性診断機能と測定チューブ自己診断機能（インラインで診断可）により操業をサポートします。

イベント発生前後のデータを記録するデータロギング機能、トータルヘルスチェックによる予防保全に効果的な機器の健全性診断機能もあり、それらのデータを microSD カードで容易に移動できます。これにより詳細なプロセス分析が可能です。

ROTAMASS Nano は、デュアルチューブ方式では世界最小クラスのコリオリ質量流量計で、小流量でも精度の高い測定を実現します。
デュアルチューブの採用により、密度、温度、圧力など測定環境の変化に強く、優れた安定性と繰り返し性を実現した高精度な測定を行うことができます。

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ROTAMASS Hygienic は、食品・飲料、バイオテクノロジー、製薬関連のアプリケーション専用に設計されたサニタリモデルです。（EHEDG、3-A 認証取得）
衛生プロセスへの日々の厳しい要求に対して適切なソリューションを提供し、継続的な製品品質の維持と損失の最小化に貢献します。マルチバリアブル（質量流量、密度、温度など）測定や各種専用機能により、この実現を容易にしています。

> ROTAMASS Hygienic の詳細はこちら

ROTAMASS Intense は、最も堅牢で耐久性の高い設計のコリオリ流量計で、高圧アプリケーションにおいて高精度の測定が可能です。
特に高圧下における使用の際は常に安全性を考慮する必要があります。このシリーズは高い安全性に対する要求に対応した設計となっています。健全性診断（ベリフィケーション）機能など高度な診断機能と組み合わせることで、さらに安全なプラント操業を実現できます。

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