SEMI SMT-ELS ソリューション : EQBrain A-one
SEMI SMT-ELSとは
SEMI SMT-ELS はSMT製造装置間の基板搬送に関わるハンドシェークと情報の連携と、製造装置とホストシステム(MES)間の通信を規定する業界標準のプロトコルです。JARA(日本ロボット工業会)のJARAS1014に準拠しています。現在はSEMI Flow Manufacturing Forum(SEMI FMF)にて詳細な規定が行われています。SEMI A1及びA1.1が通信プロトコル層であり、フロー型生産ラインで汎用的に使用できるものとなっています。SEMI A2はアプリケーション層となっており、SMT生産ラインに特化したメッセージなどが規定されています。これらのスタンダード群を総称して、SEMI SMT-ELSと呼んでいます。
業界活動の紹介
横河では、SEMI Flow Manufacturing Forum(SEMI FMF)に参画し、装置メーカー様と共に仕様策定、開発に関わってきました。SEMIでは、概要や実装例について講師を務めるなど業界活動にも大きく貢献、その成果として、JARA(日本ロボット工業会)の動画でもEQBrain A-oneが紹介されました。
SEMI SMT-ELS の紹介動画や紹介パネルはこちらをご覧下さい。
概要
EQBrain A-oneは、SMT (Surface Mount Technology) 装置間を接続するためのソフトウェアパッケージです。貴社のSMT装置を容易に、そして安価にSEMI SMT-ELS (JARAS1014) 標準に準拠した装置へとアップグレードできます。横河は SEMI での活動も活発に行っており、準拠性・信頼性・安定性・将来への継続性についてもご安心頂けます。
特徴
業界標準 SEMI通信規格対応
- SEMI A1/ A1.1 及び SEMI SMT-ELS (A2、JARAS1014) 準拠の接続インターフェースに対応します。
- SEMIスタンダードの学習期間や、通信仕様書作成期間を短縮して工数を削減できます。
簡単実装
- 簡易な設定で、必要な定義情報を作成できます。
- 容易なプログラミングインターフェースを標準でサポートします。
エミュレータの提供
- HOSTおよび、隣接装置をエミュレートするツールも同梱されます。
- SEMI にて、他社との接続確認を実施済みのツールですので、装置出荷前に確実な検証が実施できます。
機能
- A1.1 GD (*1) 送受信
- メッセージ生成・分解
- ユーザアプリケーションライブラリ
- A1.1 MD (*2) 送受信
- A1.1 MD メッセージ生成・分解
*1: GD (General Data)
隣接装置間でやり取りされる汎用的なデータです。基板データや処理状態、装置間でのエラー通知など様々なデータのやり取りに使用されます。
*2: MD (Material Data)
隣接装置間で基盤の移動と共に送信されるデータです。基板のトレーサビリティを管理するために使用されます。
動作環境
- ハードウェア
- CPU : Intel Core i3 2GHz 以上
- メモリ : 4GB 以上
- HDD : 100GB 以上
- OS
- Windows 10 Pro SAC
- 32bit/64bit OSに対応
- 開発環境
- C++ による Unmanaged Code
- .NET Frameworkによる Managed Codeをサポート
- Visual Studio 2010以降に対応
リーフレット
EQBrain A-one リーフレット (PDF 878KB)
参考
SEMI にて作成した、SEMI SMT-ELS の概要と実装機(マウンタ)4社の接続デモの動画はこちらをご覧下さい。
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