FU20F pH/ORP SENCOM検出器は、デジタル通信機能を備えた一体型の検出器です。FLXA202/FLXA21液分析計、FN310フィールド無線用マルチプロトコルモジュール、SENCOM PCソフトウエア SPS24と組み合わせて使用します。
校正データなどの検出器固有の値が内部に保存されているので、購入した検出器を変換器に接続すれば、初期校正なく測定ができます。
FLXA202/FLXA21やSPS24をインストールしたPCに接続することで、現場でも試験室でも検出器の校正が可能です。
検出器が分析計に接続されると、検出器に保存された校正データが分析計に自動的に設定されます。
FU20Fは堅牢で化学物質に強いライトン(PPS 40GF)ボディに、pH/ORP、温度の測定電極を備えています。比較電極は長寿命かつ、汚れを防ぐPTFE多孔膜を有しているため、化学的に厳しい環境での使用が可能になっています。
ホルダ取付けアダプタを利用して既存の各種ホルダに取り付けることができ、さまざまな用途での設置に対応できます。
特長
- 検出器にデータを保持するため、現場での校正が不要で測定開始までの時間を短縮
- SENCOM PCソフトウエア SPS24との組み合わせで、試験室でPCでの校正を行い、現場へそのまま移動
- 専用ケーブル WU11 を使ったFLXA202/FLXA21 液分析計への容易な着脱
- pH/ORPの高精度同時測定が可能
- TIIS本質安全防爆対応(FLXA202と組み合わせ)
- ダブルジャンクション構造のイオントラップ付きで、長寿命なAg/AgCl 比較電極(飽和KCl溶液)
詳細
標準仕様
測定範囲 | pH: 室温での測定範囲は、0 ~ 14 pH です。高温時、または2 ~ 12 pH を外れて使用する場合、検出器の寿命は極端に短くなることがあります。 ORP: -1500~1500 mV rH: 0~100 |
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温度範囲 | -10 ~ 105°C (検出器本体のみ、測定液が凍結しないこと、現場ではホルダの使用温度にも依存します) |
圧力範囲 | 0 ~ 1 MPa |
防爆構造 | TIIS本質安全防爆 Ex ia IIC T4 (*1) |
組合せ変換器 | FLXA202/FLXA21 2線式液分析計 FN310 フィールド無線用マルチプロトコルモジュール PC (→ SPS24 SENCOM™ PC ソウトウェア 使用) |
*1:TIIS防爆品として使用する場合は、FLXA202やFN310との組み合わせとなります。
(FLXA21との組み合わせはできません。)
アプリケーション
- 化学的に厳しい環境での使用が可能
- 2線式pH/ORP計 FLXA202やFN310 フィールド無線用マルチプロトコルモジュールと接続して、危険個所でのpH、ORP測定が可能
WU11接続ケーブル
WU11 SENCOMケーブル は、SENCOM検出器~ FLXA202/FLXA21 間のデジタル通信専用ケーブルです。厳しい環境に適合し、二重シールド構造、高電圧/ 電流との干渉を防止します。IP67 防水構造、耐熱性もあります。M9 コネクタ(5 ピン)でSENCOM検出器と接続し、もう一方はピン端子付リード線でFLXA202/FLXA21 などと接続します。4種のケーブル長(最大20 m)を用意しています。
- 高電圧と電流からの干渉を防ぐ、ツイストペアより線2 対を一括シールドした4 芯複合ケーブル
- SENCOM pHセンサーへの接続は、5ピンのモールドされたコネクター1つと、5本の有線ピン
- ケーブル長: 3 m、5 m、10 m、20 mの4種
- 防水性: IP67 (IEC60529) 適合
- 使用温度:-40°C~ 85°C
関連情報
ドキュメント&ダウンロード
取扱説明書
- FU20F pH/ORP SENCOM 検出器 (2.0 MB)
- pH/ORP SENCOM 検出器 TIIS防爆品の使用について (308 KB)
一般仕様書
- FU20F pH/ORP SENCOM 検出器 (864 KB)
証明書
- EAC certificate for sensors (1.8 MB)
外形図
- ※販売終了: pH/ORP SENCOM 検出器 FU20F (275 KB)
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