Exaquantum (エグザカンタム) は、石油、石油精製、石油化学、鉄鋼、非鉄、電力、ガス、紙パ、食薬、水処理など幅広い分野に適用できるプラント情報管理システム(PIMS)で、制御システムの操業データを、最適な形に加工・蓄積し、上位基幹業務へ提供する、いわゆるギャップドメインでの間接業務の工数を削減し、製造現場と基幹業務をシームレスに結合するソフトウェアパッケージです。
製造現場を知り尽くした横河電機だからこそ、プラントの制御を行うDCS・PLCといった制御システムから、制御システムのデータオフィス環境や基幹業務に提供するPIMS、そしてSCM・ERPといった企業経営の基幹業務システムと、お客様の全社統合に必要なソリューションを一貫したコンセプトの基に提供できます。
Exaquantum概要
Exaquantum R3.50機能アップ概要(2024年1月)
- OPC UAサポート
多くのご要望を頂いておりました、待望のOPC UAをサポートします。これにより、Exaquantumが保存しているデータを、OPC UAインタフェースを介して、セキュアに各種クライアントパッケージやユーザアプリケーションに提供します。
- 動作環境の追加
- Windows 10 Enterprise 2021 LTSC(64ビット)
- Windows 10 IoT Enterprise 2021 LTSC(64ビット)
LTSC : Long-Term Servicing Channel - iOS 14以降(タブレットR3.01以降の新Webのみサポート)
Exaquantumは次の4つの機能で構成されます
(1)データを集める
制御システムのデータをOPCインタフェースを介してリアルタイムデータベースに収集します。
データリカバリ機能により、Exaquantumサーバが停止中のデータも補完できます。
(2)データを加工する
リアルタイムデータベースに「集めた」データを、四則演算や加工演算等を施したり、締切り処理で時締め、日締め、月締めデータなどを生成します。つまり、操業情報と上位情報で扱える生産情報へと加工します。
(3)データを貯める
リアルタイムに「集めた」データや「加工した」データをヒストリアンにヒストリカルデータとして長期間保存します。ヒストリアンデータは、各種外部メディアに保存することができるため、半永久的にデータを保存することができます。外部メディアに保存したヒストリカルデータは、ヒストリアンに戻すことでシームレスにアクセス可能です。
(4)データを見せる
リアルタイムに「集めた」データ、「加工したデータ」、ヒストリアンに保存されている「貯めた」データを様々な形式で提供します。Exaquantum専用のクライアント環境である「Exaquantum/Explorer」を使用し、グラフィックやトレンド形式でデータ表示、Excel Add-In機能でMicrosoft Excelのスプレッドシート上にデータを貼り付けたり、OLE DBインタフェースを介して3rdパーティソフトウェアにデータを提供することなどができます。これにより、インターネットやイントラネットに接続されたビジネス系の環境でプロセスデータを様々に活用することができます。
詳細
Exaquantum 特長
- 世界最高速のデータ収集・処理パフォーマンス
1分間に600.000点のデータ収集、および演算・締切り処理などのデータ処理を行うことができ、OPC接続で世界最高速のパフォーマンスを提供します。 - PIMSとして、世界で初めて締め切り機能を標準装備
リアルタイムデータベースに収集したデータに対して、あらかじめ定義した締め切りデータを自動演算し、リアルタイムデータと同様にヒストリアンに保存して各クライアントに提供します。 - PIMSとして、世界で初めてメッセージも収集・保存
制御システムで発生するアラーム&イベントメッセージを収集・保存することができます。プロセスデータと同様に、メッセージを保存することで、プラントを正確に把握・解析することができます。 - 業界標準のOPCインタフェースによるデータ収集
業界標準のOPCインタフェース経由で制御システムと接続します。統合生産制御システム『CENTUM』をはじめ、他社DCSやPLCなどと接続することができます。制御システムの機種を問わず、ラボ情報管理システムなどとの接続でプラント全体のデータを統合管理できます。
R3.10からは、当社レコーダ『SMARTDAC+』とOPC UAクライアントでの接続が可能になり、セキュアにデータ交換することができます。 - Easy エンジニアリング環境を提供
Microsoftの提供する標準インタフェースであるActive Xテクノロジーに準拠しており、Exaquantum/Explorerを使用し、感的で分かり易い操作でシステム構築や画面を作成することができます。導入後、即データ収集を開始することができます。 - タグリストイコライズ機能
Exaquantumのタグ登録には複数の方法があります。特に「CENTUM」と組み合わせて使う場合は、タグリストイコライズ方式が可能になり、制御システムのタグ情報をOPCサーバ経由で取得し、Exaquantumのタグとして登録できます。タグ登録のためのエンジニアリング工数を大幅に削減することができます。
Exaquantum 用途
(1)オフィス環境でプラントを管理
Exaquantum専用のクライアント環境である、Exaquantum/Explorerでグラフィック画面を作成することにより、データ値表示、トレンド表示してプロセスの状態を監視することができます。Web画面にも変換することができ、イントラネットを経由した遠隔監視を行うことができます。
CENTUMで作成したグラフィック画面をツールで変換することによりExaquantum/Explorer 用のグラフィック画面として使用することができます。
(2) Microsoft Excelスプレッドシートで画面や帳票作成、データ解析
Excel Add-In機能により、Exaquantumが収集したデータをMicrosoft Excel上に取り込むことができます。Excelの機能を利用してデータを加工、グラフ形式で表示して様々な解析が行えます。
(3) 業形態に合わせた操業管理
時・日・月締めの他に、操業形態に合わせて締め切り間隔や締切タイミングを自由に決めることができます。例えば、8時間毎や12時間毎に締切りデータを生成できます。これにより、直単位など操業形態に合わせた締め切りデータを生成できます。
(4)情報系ソリューションのデータサーバとしての利用
プロセスデータをビジネスドメインのSCMやERPに提供するインタフェースとして、プロセス管理、KPI監視、出荷管理、原材料管理,製品品質管理などのアプリケーションプラットフォームとしてExaquantumを利用できます。
Windows 10 サポート状況
半期チャネル (旧CBB)
以下のバージョンで動作確認済
Version | 21H1 | 21H2 | 22H2 |
---|---|---|---|
サービスの終了 (Microsoft) | 2022/12/13 | 2024/6/11 | 2025/10/14 |
Exaquantum Revision 3.20 | (*1) | (*1) | ×(*3) |
Exaquantum Revision 3.30 | (*1) | (*1) | ×(*3) |
Exaquantum Revision 3.40 | (*1) | (*1) | OK (*2) |
Exaquantum Revision 3.50 | (*1) | (*1) | OK(*2) |
Version | 21H1 | 21H2 | 22H2 |
---|---|---|---|
サービスの終了 (Microsoft) | 2022/12/13 | 2023/6/13 | 2025/10/14 |
Exaquantum Revision 3.20 | (*1) | (*1) | ×(*3) |
Exaquantum Revision 3.30 | (*1) | (*1) | ×(*3) |
Exaquantum Revision 3.40 | (*1) | (*1) | OK(*2) |
Exaquantum Revision 3.50 | (*1) | (*1) | OK(*2) |
Windows 11 サポート状況
半期チャネル (旧CBB)
以下のバージョンで動作確認済
Version | 21H2 | 22H2 | 23H2 |
---|---|---|---|
サービスの終了 (Microsoft) | 2024/10/8 | 2025/10/14 | 2026/11/10 |
Exaquantum Revision 3.20 | (*1) | ×(*3) | ×(*3) |
Exaquantum Revision 3.30 | (*1) | ×(*3) | ×(*3) |
Exaquantum Revision 3.40 | (*1) | OK(*2) | OK(*2) |
Exaquantum Revision 3.50 | (*1) | OK(*2) | OK(*2) |
Version | 21H2 | 22H2 | 23H2 |
---|---|---|---|
サービスの終了 (Microsoft) | 2023/10/10 | 2024/10/8 | 2025/11/11 |
Exaquantum Revision 3.20 | (*1) | (*1) | ×(*3) |
Exaquantum Revision 3.30 | (*1) | (*1) | ×(*3) |
Exaquantum Revision 3.40 | (*1) | (*1) | OK(*2) |
Exaquantum Revision 3.50 | (*1) | (*1) | OK(*2) |
(*1) マイクロソフト社のサービス終了に合わせて対応終了
(*2) クライアント製品のみ
(*3) サポート外のため、使用する場合はExaquantum Revision 3.40 以降への更新が必要
Microsoft 365 サポート状況
以下のバージョンで動作確認済
Version | 2102 | 2108 | 2204 | 2209 | 2301 | 2308 |
---|---|---|---|---|---|---|
Exaquantum Revision 3.20 | OK | OK | - | - | - | - |
Exaquantum Revision 3.30 | OK | OK | OK | - | - | - |
Exaquantum Revision 3.40 | OK | OK | OK | OK | OK | OK |
Exaquantum Revision 3.50 | - | - | - | OK | OK | OK |
更新日: 2024年 10月 8日
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About OpreX
OpreXは、過去経験したことのない大変革の中、YOKOGAWAがご提供する制御事業の新しい包括ブランドとして誕生しました。新ブランドOpreXには、お客様との価値共創を通じて培ってきた当社のテクノロジーとソリューションの卓越性が集約されています。
関連情報
- 長期にわたる改修を安全に完了し、 燃料品質に応じた安定的・効率的な燃焼制御とスタートアップから定常運転まで大幅な自動化を実現しました。
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新設油脂化学プラントへのCENTUM CS 3000 / ProSafe-RS統合システムの 短納期立上げ
- Yokogawa's integrated solutions control FGD processes at Romania's largest power plant
- SO2 and dust emissions are controlled within the EU environmental standards
- 鶏ふん発電設備の安定操業を支えるCENTUM CS 3000の導入事例
- At the company's Ulsan resin plant, six Exaquantum servers were connected to CENTUM CS 3000 and other vendor's systems.
- KKPC needed to expand its SBC capabilities and improve production efficiency at its plants.
- カーボンブラック製造工程へのExaquantum導入事例
- 製造機器情報のデータベース化推進と作業効率の大幅改善
- Yokogawa provides CENTUM CS 3000 and ProSafe-RS for the largest LNG terminal in Europe.
- Yokogawa's OmegaLand plant operator training simulator (OTS) helps to reduce costs, optimize LNG terminal processes.
Modern historians do much more than just store process data. They also provide analysis, reports, and valuable operational and business information.
ドキュメント&ダウンロード
カタログ
- Exaquantum プラント情報管理システム (5.0 MB)
- モノづくり変革ソリューション~変化に追従できる、モノづくりの実現~ (2.7 MB)
- Exaquantum 導入事例 韓国 錦湖石油化学株式会社様 (1.2 MB)
動画
全ての生産活動から得られる情報を解析・コントロールするとともに作業者の安全に配慮し原料品質、設備劣化、技術伝承、製造環境整備の課題解決を実現します。
需要予測に基づいた、最適で高効率な自動操業に加え、おいしさも含めた品質の追求をお手伝いし、人手を介さずに成長していく自律した操業を実現します。
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